
んん〜
甘露寺は、自室で目を覚ました。

あ、生きてる・・・
昨晩は嫌な夢を見たようで、
背中には冷や汗をかいている。

、冨岡さん・・・
・・・潔くて、みんなのためにって、
ほんっとうにかっこよかった。
守れなかった私の無力さが悔しい。

また、誰か
殺されちゃったのかな・・・?
昨晩人狼に襲撃された人が居るはずだ。
そう思い、
一呼吸おいてから甘露寺は自室を出た。

・・・あ!
前を歩いているのはーーー伊黒だ。

伊黒さん!
甘露寺が駆け寄ると、
伊黒はゆっくりそちらを振り返った。

甘露寺か。
その目には、疲れが浮かんでいた。

伊黒さん、大丈夫?

ああ、俺は平気だ。

・・・それよりも甘露寺、
お前は休んだほうがいい。

え?

目に、くまが出ているぞ。
昨夜、何も食べなかったんだろう。
甘露寺は、赤面した。

そうなの、うん・・・。
やっぱりご飯は大切だよね・・・

(伊黒さん、私のこと
気にかけてくれてる・・・!)

昨日確認した。
自室にある食べ物、
あれは食べて問題無い。

今日帰ったら、
しっかり食べろ。

う、うん!
二階についた二人は、
ドアノブを回して会議室に入った。

よもや!!
甘露寺に伊黒ではないか!!
無事だったか!

れ、煉獄さん・・・!!

(煉獄さんって
毎日来るの早いのね!
かっこいいわ!流石だわ!)

時透もか。
昨日もだが、随分早いな。

はい。体が高ぶっていて
眠れなかったんです。

・・・
伊黒は、意味深な目つきで
時透を見つめた。
ガチャ

おはようございます。

胡蝶!!
よく来たな!!
胡蝶は、以前と同じ
優しげな微笑みを浮かべて言う。

皆さんご無事で
何よりです。

しのぶちゃん・・・

?

う、ううん!
何でも無いわ!

落ち着け甘露寺!
他の者もじき来るだろう!
皆様。おはよう御座います。
もうお分かりかと
思われますが・・・

・・・
本日の犠牲者は「なし」でございます。

・・・!!

誰も・・・
殺されなかった・・・
それでは、本日の
話し合いを開始してください。
放送が途絶えたあと、
胡蝶は口を開いた。

一度・・・
状況を整理しましょうか。

うむ!

誰も死ななかったということは、
騎士の護衛が成功した
ということですよね。

そうなるな。

随分と優秀じゃねえか。
一体騎士は誰なんだァ?

阿呆か。
騎士が名乗り出るわけ
ないだろーが。

そっか。人狼に
狙われちゃうもんね・・・

ひとまず、
自称占い師の胡蝶に
結果を聞かねえか?

そうだな!
どうだったんだ胡蝶!
皆の視線を集めた胡蝶は、
一つ息をついて言った。

そうですね・・・。
これを言っても
私に得は無いのですが・・・

?

どういうことだァ?

いえ。ただ・・・

言われたんですよ、
冨岡さんに。

、冨岡に?

どういうこと・・・?

ですから、
霊媒師の方が居れば
お分かりでしょうが、
冨岡さんは市民でした。

そして彼だけは、彼の役職を
正しく言った私が
占い師であることを知っていた。

・・・だからあいつは
胡蝶に託したっつうことか

そういうことです。

んで?
何で胡蝶がその結果を
言うことが不利益に
なるんだァ?

だって、人狼が胡蝶さんを
殺しに行くから。

ですよね?

(頷く)
数秒の沈黙。

なるほどなァ・・・

序盤で占い師を失うのは
痛手だな!

そうだよね、しのぶちゃん、
やっぱり今結果を言わなくても
いいんじゃ・・・
甘露寺にそう言われ、
胡蝶はさみしげに微笑んだ。

まあ、私がこう言った時点で
もう私の負けは確定している
ようなものですから。

・・・

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