夕食と風呂を済ませ , 部屋のベッドに飛び込む .
泣き疲れてしまったせいか , 体がやけに怠い
りうら , 神様 … お願い … ッ
一度だけ , 一度だけでいいから … ッ
逢って , 謝りたい .
逢って , 思いっきり抱き締めたい .
逢って , ちゃんとお別れしたい .
逢って , たっぷり構ってやりたい .
聴き馴染みのある声に , 思わず飛び上がった
その瞬間 , 全身に冷や汗が流れた
夏のもどかしい暑さなど何処かへ消え失せ , 寒気が背中を凍らせる .
ずっと , 聴きたかった声
でも , 何処か , 何処か違って …
何処か , 冷たさと寂しさの残った声で , 俺を呼んだ
そこにいたのは , 変わり 果てて しまった弟だった .
顔中が傷だらけ , 下半身は透けていて , 宙に浮いていた
… 痛々しくて , とても直視できる状態 では 無かった .
何処か憎しみの含んだ声でそう言った .
辞めて … ッ
辞めて … ッ ッ
辞めて … ッ !!
辞めて … ッ ッ !!
“ 死んじゃった “
朝 … ?
夢 , か … ッ
身震いが止まらなかった
改めて , 自分が殺したと いう罪悪感 に襲われる .
そうやって , すぐに嫌 な事から 目を逸らす
“ 俺の , 悪い癖だ . “
オ・ワ・タ☆( ¯꒳¯ )b✧
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。