jntサイド
振り入れが終わり。今日はこれで解散だ
🩷「俺この後違う仕事だから。じゃあお疲れ様」
💙「俺ももう帰るわ。お疲れ様」
不機嫌そうな勇斗と太智が先にスタジオを出る。
結局空気の悪いまま終わってしまった。
まぁ、こういう日もあるだろうと楽観的に考える。
それよりも今日は振りを完璧にしたい。
よし、舜太と——と声をかけようとしたところで、
スマホからLINEの通知音が鳴る。
いつもなら無視するけど、なんだか嫌な予感がして画面を開いた。
💙「吉田さんのあほ。」
💙「もう嫌いやからな。大っ嫌いや」
……えー、なんで?
太智に嫌われてんの?
そんな酷いことしたか?してないよな。
まぁいいや。
どうせ太智のことだ、ケバブでも奢れば機嫌直るだろ。
それよりも舜太と——
💛「あれ、舜太はー?」
🤍「眠いから先帰るね、ごめんね。じんちゃんって言ってたよ」
……あいつ!
リーダー命令無視しやがって!
💛「なんで残ってんの?柔太朗」
🤍「……別に」
🤍「ひとり残されたかわいそうなリーダーを待っててあげただけ」
そう言いながら、脇腹をツンツンしてくる。
やめろって。
🤍「残ってたのが舜太じゃなくて、俺でごめんね」
💛「いや、柔太朗でも別にいいけど」
🤍「“別にいいけど”って何?」
……やばい、また怒らせた。
💛「いや〜、柔太朗が待っててくれて嬉しいな」
あからさまに媚びる。
でも実際、待っててくれたのは普通に嬉しい。
柔太朗のこういう優しいとこ、好きだし。
🤍「……ほんと?」
🤍「舜太じゃなくて、俺の方が嬉しい?」
いや、別にどっちがいいとかじゃなくて。
舜太とは振りを合わせたいってだけで。
……てか、
そんな顔で見つめてくんな。
💛「柔太朗、近い……」
💛「そんな見つめてくんなよ。照れんじゃん」
恥ずかしくなって、手で顔を隠す。
🤍「だめ、ちゃんと答えて」
手をどけられて、顔を見られそうになる。
やばい、今絶対赤い。見られたくない。
耐えきれず、抱きついて首元に顔を押し付けた
🤍「えっ!?じ、じんちゃん!?」
💛「うるさい!今顔見んな!」
ぎこちない動きで、柔太朗が抱き返してくる。
……こいつもめっちゃ照れてるじゃん。
鼓動、普通に速いし。すごいドキドキしてる
💛「舜太は舜太だし、柔太朗は柔太朗だろ」
💛「俺はメンバーみんな好きだよ」
🤍「……うん」
💛「俺じゅうくんのこと好きだよ〜」
最後はふざけて離れる。
……はぁ、恥ずかった。
いくら同性で長い付き合いでも、
こんな顔いいやつに見つめられたら普通に照れるだろ。
🤍「俺は本気で仁人のこと好きだよ」
💛「……ん?」
🤍「ここじゃなくて、ちゃんとしたところで話したい」
🤍「じんちゃん、次の休みちょうだい」
💛「おぉー、いいぞ」
……なんか、ついさっきも勇斗とこんな話した気がするけど。
まぁいいか。柔太朗の機嫌も治ったみたいだし。
🤍「じんちゃん、一緒に帰ろう」
💛「おう」
二人でスタジオを出る。
扉を開けた、その瞬間。
……前に、
不機嫌そうな太智が立って
……あれ?
帰ったんじゃないの?
顔めっちゃこわいよ、太智。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。