❤️サイド
今日はじんちゃんと2人でバラエティーの撮影に来ている!
今は楽屋で2人並んでソファーに座って待機中だ。
楽屋の中で真剣に台本を確認しているじんちゃんがかわいいっ!
バラエティーに苦手意識があるから不安なのか、ずっとうんうんと唸っている。
ほんまかわえぇ〜。
本人は真剣な顔してるつもりやと思うけど、タレ目がさらに垂れてて、まるで子犬みたいや。
庇護欲をそそられる。
あぁ〜、じんちゃんかわいい。
俺はそんなじんちゃんを、ずっと見つめていた。
見つめているだけでは我慢できへん。
俺はそのまま、じんちゃんを後ろからぎゅっと抱きしめる。
💛「ん! 舜太、抱きつくのは後にして。俺は今、流れの確認したいの!」
❤️「いやや〜。見てるだけなんて拷問やん」
💛「拷問? 何言ってんの?」
じんちゃんが不思議そうな顔をする。
その顔も好きやで。
💛「むぅー」
❤️「……あぁ」
じんちゃんは俺の腕をほどいて、無理やり俺から離れようとする。
その瞬間、胸がぎゅっと苦しくなる。
もっと抱きしめたかったのに。
せっかく2人きりなんやから、独り占めしたい。
誰にも見せたくない。
そんな汚い感情が胸の奥から溢れてくる。
……あかん、あかん。
じんちゃんは俺だけのもんやない。
メンバーみんなの彼女や。
まぁ、俺にとっては彼女やなくて嫁やけど。
独り占めなんてしたら嫌われるかもしれへん。
俺は慌ててその気持ちを押し込めた。
❤️「じんちゃん〜、俺、飲み物取ってくるわ」
このままやと、また抱きついてしまいそうや。
少し距離を置こうと思って立ち上がる。
すると、服の袖をぎゅっと掴まれた。
💛「飲み物なら水あるじゃん。水飲めばいいじゃん」
俯いたまま、小さな声でぼそぼそ話すじんちゃん。
……どないしたんやろ。
❤️「じんちゃん?」
💛「……舜太、座って」
じんちゃんはソファーを指差す。
❤️「……うん?」
俺は意味が分からへんまま、もう一度座る。
すると。
じんちゃんは俺と向かい合うように膝の上へ座ってきて、そのまま俺の首へ腕を回した。
❤️「……っ」
心臓が止まるかと思った。
💛「……これなら抱きつきながら台本読めるよ」
俺をぎゅっと抱きしめながら、耳元で小さく呟く。
💛「せっかく2人っきりなんだから、俺から離れないでよ」
💛「寂しくなるじゃん……ばか」
そう言って首元へ顔を埋める。
耳まで真っ赤。
……かわいすぎる。
❤️「離れるわけないやん」
❤️「ほんまはな」
❤️「ずっとじんちゃんを独り占めしたいって思っとる」
❤️「他のメンバーのとこ行くんも、ほんまは嫌や」
💛「……ちゃんと俺のこと好き?」
❤️「好きやない」
💛「え?」
❤️「愛しとる」
❤️「好きじゃ足りへんくらい」
💛「ふーん」
💛「重たいやつ」
口ではそう言うくせに、声はどこか嬉しそう。
そのツンデレなところもかわいくて、思わず笑ってしまう。
💛「こんな重たい奴が彼女なんて大変だなー」
……彼女。
またや。
じんちゃんは本気で自分が攻めやと思っとる。
俺のこと彼女扱いしとる。
本人はめちゃくちゃ格好つけてるつもりなんやろうけど、
俺より小さくて、
細くて、
華奢で、
今も俺の膝の上にちょこんと座って甘えてきてる。
どう見ても嫁や。
でも、その勘違いも全部ひっくるめて愛しい。
❤️「うん」
❤️「じんちゃんの彼女でええよ」
❤️「その代わり、じんちゃんは俺の嫁やけどな」
💛「はぁ? 何言ってんの」
❤️「ふふ」
少しだけむくれた顔で睨んでくる。
それすらかわいくて仕方ない。
俺はもう一度、小さな身体をぎゅっと抱きしめた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。