side JK
「急に"大好きです"は情熱的過ぎて」(大ウケ)
「べつに誰のことかは言ってないですし。」
「どう見てもあなたくんにって分かるよ」
「逆に誰を想像すんだよ」
大爆笑のテヒョンイヒョンを横に
マネヒョンが信じらんねえって顔してた
あの日(ツイート事件)以来、約一週間が経過。
にも関わらず、
あなたくん側のアクションは当然のように無い。
「あれ、でも今日の収録って……」
「そうだゲストにあなたくんもいたね」
「ひょん……!」
「おー、行けいけ。」
隣にいたユンギヒョンを見たら
くく、と笑って許してくれた。
楽屋から出てあなたくんの名前を探し
ようやく別階で見つけたそこ。
ノックをする瞬間、
『___っ!』
「ご、ごめん」
開いた扉から出てきたあなたくんは
余程びっくりしたのか心臓当たりを抑えてる。
(めちゃくちゃかわいいな)
俺よりも少し低い身長から見上げられ
うるうるとした瞳からは今にも涙が_____
「えっ、え、待って泣かないで、」
そこまで嫌われてるんだろうかと
かなりのショックを受けながら、
こんな状況が人目につくとマズイので
彼の楽屋に入って、袖で優しく涙を拭う。
ぽたぽたと落ちるそれが止むと、
あなたくんは浮かない表情で視線を落とした。
春休み突入しました :)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。