第6話

5 . 刺客
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2025/08/19 16:25 更新
北海道の中でも人口の多い、ここ小樽に
私、あなたとアシㇼパちゃんと杉元さんは降り立った。
あなた
わぁ、やっぱり凄い人の量…!!
いや…でも私が居た時代よりは少ない方なのかなぁ…。
アシㇼパ
逸れるなよ!
杉元は別の所で聞いてるみたいだから
私達はこっちで聞き込みしよう。
あなた
はあい!

…あ、あのすみません、!
一般人(女)
ん…?なあにお嬢ちゃん?
何か用?
アシㇼパ
こんな入れ墨をした客を相手に
した事はないか?
一般人(女)
まぁっ、変なモンモンだねぇ…。
私は見たこと無いわ、ああ…でも、……
あなた
でも…?
一般人(男)
こらぁぁっ!!
何でアイヌのガキとよそ者が店の前でうろちょろ
してんだぁっ?!!
まさか、うちの女たちをおちょくりに来たんじゃ
ねぇだろうなぁ?
あなた
わ…、すみませんっ…!!そんなつもりは
これっぽっちも無いです!!
だから、アシㇼパちゃんを離して下さいっ!!
一般人(女)
ほら、この子もこう言ってるんだし、
可哀想だからやめなよ、、
一般人(男)
うるせぇなぁ。よそ者が口出してくんじゃねぇよ!!
おい、アイヌのガキ。まだお前は顔に入れ墨がねぇみてぇだからなぁ…そんなんなっちまう前に
売り払ってやろうか!!
アシㇼパ
……ふんっ!

(※メノコマキリの手持ち部分で殴った)

※女用小刀
一般人(男)
ぃ゙っ…だぁっ!!…このクソガキっ…!!
あなた
…あっ、杉元さんっ…!!
何とかその場に杉元さんが駆け付けてくれた
おかげで騒ぎも収まった。
さらに、話を聞いたおじさんによれば
以前、私達と同じ様に 入れ墨をしてる人を見なかったかどうか 聞いてきたらしい。

一通り聞き込みを済ませれば明日また出直そう、と
日が暮れる前に山へ足を踏み入れた。
杉元
……何人だ?
あなた
…へ?何がですか?
アシㇼパ
街から私達をつけてる男が一人居る。
あなた
…えっ…え、…あっ、こう言うのは知らない振り
ですよね…?!
いつも通り、いつも通り……。
杉元
ふ、逆に不自然だよ。
まあこの様子だと、すぐ罠にかかると思うから
楽にしてて 。
あなた
あ、はいっ…!
二人の読み通り男は私達をつけていた。
さらに事前に仕掛けておいた人間用の罠にまんまと掛かり
杉元さんが事情聴取をしている間に
私とアシㇼパちゃんは焚き火様の木を取りに行くという初めてにしては極めて良い出だしだなぁ…と我ながら感心していた。
杉元
……、なあに…死んでしまえばひん剥かれようが
痛みなんて感じねぇさ…。
あなた
杉元さん…っ!
アシㇼパ
…杉元…!殺さないと約束したはずだぞ…!!
殺すなら、私は協力しない…!!
杉元
もぉー…アシㇼパさんっ!あなたちゃん!
そこは演技してノッてくれないと〜……
脅して色々聞き出すつもりだったのに。。
私含め、この捕まった囚人さんもアシㇼパちゃんも
どこかほっ、とした様に胸を撫で下ろした。
そして、捕まえた囚人さんの両腕を木に合わせ
ぴったりと縄で結べば 先程私とアシㇼパちゃんで
取ってきた木を焚べると火を起こし
囚人さんの体に描かれた入れ墨は一体誰が彫ったのか…と言う話になった。
囚人
……のっぺら坊さ。俺たちはそう呼んでいた
アシㇼパ
どういう意味だ?
囚人
顔がないんだ
パシッ
あなた
…?!
アシㇼパ
…あっ…絵が…!!
杉元
何者だ?やっぱり仲間が居たのか…?
初めて見た。人が目の前で殺される瞬間を。
呆気なかった、そして…
あなた
…綺麗…。
アシㇼパ
っ…!煙幕を張る!!あなたの下の名前は
木の陰に杉元と隠れろ!!
杉元
…ぐ…っ、撃ちまくって牽制するからその間に
急げ!!
??
……生木をくべたな…。
きっとさっきの仲間?は追ってくる。
そう予測しては煙幕を張って視界を遮っている間に
" 人間用の罠 " がある所まで 誘導する様に
移動した 。
案の定この人も罠に掛かり杉元さんと
取っ組み合いになっている…。
その場面を私は影から見守るしか無かった。
ここで私の無力さがハッキリと浮き彫りになり
恥ずかしさと同時に罪悪感や援護する事さえも
ままならないこの状況に酷く嫌気が差した。
杉元
っ…やはり兵士か…。
そして肩章の連隊番号……。
金塊を追っている屯田兵の部隊
陸軍最強と謳われた 北海道の第七師団!!

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