キョトンとした顔をした後、
顎に手を置き考え込むような顔をする。
え?何わからんとか言うの??
すると突然ポンと手を叩きながらあぁ!と声をあげた。
何故か宿儺は。
何度も何度もあなたの名を小さく呟き。
何かに納得したような顔をしてニヤニヤ笑っている。
その表情を見て、俺は最悪な言葉を受け止める覚悟をした。
覚悟をしたとしても絶対に怒り狂う自信がある。
そして俺も呆気なく殺されるのだろう。
そんな事を悶々と考えているとようやく宿儺が口を開いた。
もう一度改めて覚悟を決め、こいつの最悪な言葉を待っていると目の前の元呪いの王は何事もないように平然と答えた。
俺は頭から耳がおかしくなったのかと疑った。
それとも俺が最悪な事を聞きたくない、或いはまだあの優しい兄が両面宿儺だと認めきれてないのか。
必死に頭を動かしていると怪訝そうな顔をした宿儺が俺にまた口を開く。
俺の顔を見て、幻滅したような顔を向けてくる宿儺。
宿儺の言葉に頭が沸騰しそうになり思わず叫んでしまった
心がめちゃくちゃに痛い。
とりあえず幼なじみのあなたは無事らしい。
ひとまず一安心だ。
そう言って俺の前を歩き出す宿儺
俺が困惑しているのに、いかにも不機嫌ですと顔をした宿儺が、俺を軽く睨んでいる。
何言ってんだコイツって顔された、
え、まじ?俺殺されると思ってたんですけど??
え?え?え?え?え?え?え?
まで理解が追いつかんのだが???
どういうこと??
とりあえず、返事をして宿儺の後ろをついて歩き出したんだけどさ
え?宿儺····今俺の事名前で呼んだ?
え?あの呪いの王の両面宿儺が?
え?
いや、双子の兄には呼ばれてたけど
え?
··········え、ほんとにコイツ呪いの王なん?
口調が悪くなっただけで、俺の兄には代わりないらしい???
ひとまず、めでたしめでたし???













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!