下校中…
ただひたすら空に浮かぶ雲の数を数えたり
素数を数えてたり…とにかく今日起こったことを
全て忘れたかったのでぼーっと他のことを
考える事しかできなかった…
もう疲れすぎて…なんも話せん…
というか、俺最近独り言多くなったのも
この世界のせいだよな?
いや、「/////」とか俺、使わないと思ってたし
コイツフラグ回収速すぎだろとか思われても
しょうがないわこれ、だって抗えるわけ
ないじゃないか。
あー、どうしようなぁー依頼…
初手でもうほぼ詰みなんだけどなー
それで、後ろに誰かいるね…?
まさか依頼主が俺がターゲットに恋したの
バレてなんか狙われてるとか?
そんな俺の事は放っておいて
彼女は話しかける
終わった
いつも通りこの喋り方は言いづらい
早いな〜…じゃねぇ!!!!
そんな事を思いながら俺は可愛らしい
ピンクのスマホをかばんから取り出した
かばんについているキーホルダーが
ガチャガチャ鳴る。
普通に邪魔とか言えないのが辛かった
なんせ、小さいぬいぐるみもつけてるので
少し内股で手を振りながら
あの謎の走り方で彼女に寄り、スマホに
映し出されている、電話番号を見せた。
俺はスマホを見て彼女の
電話番号を見てたけど
元々前から知ってたので
別にいらないなぁ…と思って
しまったが…え?何故彼女の
電話番号を前から知っていたのか
だって?え、それはそうだろう?
アイツターゲットだよ?
まさかとは思うが…
気付かれたか?いやそうでも
ないみたいだ…じゃあなんなんだ?
俺はただスマホをじっと見てる
いるので彼女からは?と不思議そうに
見られていた。
とにかく一旦帰ろう
情報を整理したい。
そうやって俺は歩いた
藍撫が後ろからついてきている
勘弁してほしい、またあるある展開で
毎回心臓が破裂しかけるので
俺は少し歩くスピードを速くした…が
彼女は遅いのに俺と十分に距離を取ると
カッカッと軽い足音で走って
追いついてくる…が決して俺の横にも前にも
来ないずっと後ろで歩いていた
そんなのをずっと続けられてもらうと
帰れないので足を止めて彼女を言った。
嘘だな
藍撫の家は俺が向かっている方向と
ガッツリ真逆だ
これは何かあるのか?
藍撫がただ俺と帰りたいだけ
というのもあり得る。
かなり喋ってくれるようになったな
朝の時は無言だったのに…
俺は少々オーバーリアクションで
両手をグッと開き口の近くまで動かして
明らかに驚いてそうなそして嬉しそうな
表情を貼り付けた。
この世界では明らかなリアクションでも
ほとんど普通の事だとされているらしく
場合によっては漫画とかによく出てくる
トーンとかも幻覚でたまに見える
ほら多分今だって俺の周りに可愛い花とか
ちょっと見えるはずだから…
……それってやっぱ怖いな!!!
……なんだろう…虐めるはずが
惚れてしまった事もあって
虐めたくなくなったな…。
彼女が何か言う前に俺は
学園方面に走った
ここで藍撫も「私もついていく」とか
言ってきたら面倒くさいからだ
走って少し距離をとったあと
後ろから小さいが声が聞こえた
後ろを向いて彼女がいなくなった事を
確認してからすぐに俺は誰も通らない
いつもの「裏道」を使い、帰った
メイクを隅々まで落とし
改めて思ったことがある
元々俺の顔は少し童顔なので
メイクによって可愛い顔になれた…
前世なら絶対ありえないだろうな…
にしても変わりすぎるのでやっぱ
おかしいなと毎日思っていることを
今日もまた思った。
急に俺は自分が彼女に惚れてしまった事に
反吐がでかけたがなんとか抑えた
前世の俺なら迷わず『藍撫』だ
ヨヤとしてなら『依頼』だろう…
だけど…
前世の記憶を思い出したヨヤなら…?
『藍撫』と「依頼」には『興味』と「目的」がある
きっとヨヤならあの絶対に不可能な振り返り攻撃でも
頑張って回避してただろう…そして危険人物とみなし
即依頼を実行していた…(回避出なかった場合は藍撫
に今よりヤバい感情が湧き出ていただろう。)
俺は少し…いやかなり適当選んだ結果
ずいぶん早く決断できた。
多分俺は馬鹿な選択をしてしまった
自覚はある、また後悔するだろうけど
今は早めに決断しとかないとずっと
どちらにするか引きずることに
なってただろうから
キレてそう…物凄くキレてそう…
俺なら多分キレるもん…
いや、まだ依頼主は俺のこと
信用してくれてるはずだから!!
ピコン♪
そんな俺に急にスマホが鳴った
スマホの音だと気づいた俺は
恐る恐るスマホを覗くと
終わった…
トークの内容を見てみると…
………は?結構今大事な所サラッと言ったぞ
それは言えてるな
俺はズカズカと相手の部屋に
無断で入るように質問をしてみた
最悪狙われても俺はコイツを
殺せるはずだからだ
(とにかくあれか、クッソ簡単に雑に例を
上げれば、二人で進めてほぼ全クリだった
ゲーム機があったけど集めた攻略本とか
セーフデータとか全部燃やされて
ついでに自分のゲーム機奪われたあげく
相手が攻略方法とか消したからほぼ初見で
攻略も何もゲームの付け方すら分からない
状態のゲーム機を渡して来たってことで大体
合ってるかなぁ……急に俺馬鹿になるからなぁ…
というかそれは普通にみんな怒るだろ)
俺は不満そうな顔をしながら
念の為もう一度読み返した
そんなバカな事を思いながら
またスマホを見ることなく(面倒くさいから)
明日の準備を仕方がなくするヨヤだった。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。