第26話

25
370
2025/08/19 14:49 更新
葉弦


俺は、アイツら家族と血が繋がってない。





Nakamu
…まだ血縁関係が完全に無いとは言いきれないよ
葉弦
 


黙り込んだ俺を見兼ねてか、なかむが口を開いた。




Nakamu
もしかしたらシャケのお母さんが__ムグッ
きんとき
馬鹿それデリケート過ぎるってッ!!


きんときが焦ってなかむの口を塞ぐ。



葉弦
…や、いいよ
葉弦
もう全部何となく分かってる
きんとき




きんときがなかむからゆっくりと手を離す








…なかむは、俺の母親が不倫をしたとか言いたかったんだろうか




それとも、血縁が無いのは母親だけとかか。




考えるほど可能性は、張り巡らされた蜘蛛の巣に引っかかる虫のように増えていく。





きんとき
…ごめん、ズカズカと聞いて
葉弦
いや、きんときは悪くないから
葉弦
…色々な偶然が重なっただけだろうから


きんときの顔は見えない。



でも、どこか後悔の念が節々に表れている。



…こういう時、どう言えばいいのか


俺にも分からない。




Nakamu
…シャケ
葉弦
何?
Nakamu
今日は一回帰ってもらうね
葉弦
…分かった


声がさっきより淡々としてる。







Nakamu
その代わり、明日ここまで一人で来て欲しい


そう言って、一枚の紙を手渡してきた。


葉弦
これ、は…?
Nakamu
シャケの為にはなると思うよ
Nakamu
実際行くかどうかはシャケ次第だけどね。


行く、という事は何かの場所か。



葉弦
…何のために?
Nakamu
シャケの異能の事とか話したいから。
葉弦
本当にそれだけ?
Nakamu
他意は殆ど無いよ
Nakamu
あるとすれば俺らの_____……
Nakamu


なかむが何か言いかける。



葉弦
俺らの?
Nakamu
…いや、やっぱ何も無い。
Nakamu
兎に角、そういう事だから。
Nakamu
集合時間とか諸々書いてあるからそれ見て来るなら来て。
Nakamu
じゃあ、またね
葉弦


チリン、となかむの一言の後鈴の音が聞こえた。







次の瞬間、身体がガクンと浮遊感に包まれた















プリ小説オーディオドラマ