俺は、アイツらと血が繋がってない。
黙り込んだ俺を見兼ねてか、なかむが口を開いた。
きんときが焦ってなかむの口を塞ぐ。
きんときがなかむからゆっくりと手を離す
…なかむは、俺の母親が不倫をしたとか言いたかったんだろうか
それとも、血縁が無いのは母親だけとかか。
考えるほど可能性は、張り巡らされた蜘蛛の巣に引っかかる虫のように増えていく。
きんときの顔は見えない。
でも、どこか後悔の念が節々に表れている。
…こういう時、どう言えばいいのか
俺にも分からない。
声がさっきより淡々としてる。
そう言って、一枚の紙を手渡してきた。
行く、という事は何かの場所か。
なかむが何か言いかける。
チリン、となかむの一言の後鈴の音が聞こえた。
次の瞬間、身体がガクンと浮遊感に包まれた





![【🎤】悪魔と天使のふたりぐらし[完]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/1d831c74403abfecbe0102e7e70b345e5b04d9a1/cover/01JHEVWAXVWBF3K8ZCZBJ673XM_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!