第834話

コンビニ
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2025/02/24 01:05 更新
大橋side



大橋「りゅちぇ、ゆっくりでええからね?」


大西「ん…、」





あれから点滴を抜いてもらって、

コンビニに行く許可ももらったりゅちぇやけど

やっぱりいざ立ち上がると、まだ体のだるさが残ってるみたいで…

まだふらふらしてるりゅちぇに俺の腕を掴ませて、ゆっくりゆっくりエレベーターに乗り込んだ。



今日一泊したら退院やけど、

こんなんで仕事復帰できるんかな……

病院に借りてるサンダルでぺたんぺたんと歩いてるりゅちぇの足音が弱々しく聞こえる。



それでも、ずっと病室で1人やったりゅちぇにとって

病院内のコンビニに行くことすら、ちょっとしたイベント気分みたいで

コンビニ入ると、目をキラキラさせながら棚を見始めた。





大橋「りゅちぇ、しばらくちゃんと食べてないんやから胃に優しいものにしときやー?」


大西「んー…、あっ…!」





りゅちぇが手に取ったのは…メロンパン。笑





大西「メロンパンはぁ…?いい…?」


大橋「んー…笑 まぁええけど、食べてみて気分悪くなったら無理したらあかんで?」


大西「うんっ!あとフルーツも食べたい!」


大橋「お、いちごあるやん!パイナップルも食べる?」


大西「たべるっ!」





そういえば、俺も急いで駆け付けたからはらぺこや…笑

りゅちぇが選んでる隙に自分の分のお弁当もカゴに入れた。





大橋「あとは?チョコは?」


大西「ほしい!」


大橋「じゃあ、これも入れとこ!」





カゴの中にりゅちぇが好きなチョコレートもぽいっと入れた。

りゅちぇは嬉しそうに「ありがとっ」と小さく言いながら、

俺の腕にちょこんと寄りかかってきた。



ほんまに…ちょっと歩くだけでもしんどそうやな。

それでも、こうやってコンビニで好きなもん選んでるときのりゅちぇは、少し元気そうに見えてホッとする。



レジで会計を済ませて、袋を片手に持ちながら、りゅちぇの腰を支えるようにエレベーターまで歩く。

病室に戻るまでがちょっと長い道のりに感じるな……





大橋「もうちょいで部屋やからな。」


大西「ぅん……、」





エレベーターに乗り込むと、りゅちぇがふぅっと息を吐いた。

やっぱりまだしんどいんやろな……





大橋「部屋戻ったら、ちょっと休んでから食べよな?」


大西「…ん、」





エレベーターが止まると、俺はりゅちぇの肩をそっと抱いて病室へ。

ベッドに腰掛けさせると、りゅちぇはすぐに布団を引き寄せて膝にかけた。





大西「…おなかすいたぁ…笑」


大橋「もう食べるん?笑 ん、メロンパン。笑」


大西「いただきまぁす…笑」





俺が袋を開けて渡すと、

大きなメロンパンにぱくっとかぶりついた。

かわいい…笑





大西「ん〜…おいしぃ…!笑」


大橋「そらよかった!笑 ん、フルーツも!」





いちごを一粒、爪楊枝で刺してりゅちぇの口元に差し出すと、

素直にぱくっと食べてくれた。





大西「…大橋くんも、食べよ?」


大橋「俺も食べるけど、りゅちぇがちゃんと食べんの見届けてからな。」


大西「…、おーはしくん…」


大橋「ん?」


大西「ありがと…、」


大橋「え?笑 俺なんもしてへんよ。笑」


大西「んふ…、笑」





ニコッと笑って、またメロンパンをちょっとずつ食べ始めるりゅちぇ。

半分ぐらい食べたところで、満足したのか少し眠そうな顔をし始めた。





大橋「りゅちぇ、ちょっと横になる?」


大西「んー…そうする…、」





ベッドに横になったりゅちぇの髪を優しく撫でながら、俺も一息ついた。

明日退院やけど、しばらくは無理せんように、

ちゃんと俺が見張っとかなあかんな……



そう思いながら、寝息を立て始めたりゅちぇ横で、そっとその手を握った。

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