ドライヤーをしてもらってからの
記憶がなく多分そのまま寝落ちして
しまっていたのだろうか
目を覚ますと見覚えのない天井に
見覚えのないふかふかなベッドの上にいた
辺りを見渡すとやはり誰かの
部屋なのだろうがベッドに染み付く
匂いはよーく見覚えのある人物だった
そばに置かれていたスマホの
電源をつけると時刻はすでに 8 : 30
完全に目が覚めた私は一目散に
階段をかけおり リビングへと入った
リビングには朝から大家族らしい
騒がしさで賑わっていた
食卓に並び 先輩が作ったのであろう
目玉焼きやトーストに寝癖が
ついたままかぶりつく兄弟たち
こちらの姿に気づくと
心音くんはすぐに挨拶をしてくれた
あまりにも焦げひとつない
綺麗なこの目玉焼きはてっきり
先輩が作ったのだと思っていたけど
まさかシェフはみかさくんだったらしい
下手したらこれ私のより
全然料理上手なのでは … ? ←
なんて思いながら食卓を眺めていると
らぴすくんやメルトくんとも
少し目があったので挨拶をしてみる
" 全然気にしてないです "
という素振りをするが
これに関しては朝が弱いとかいう
問題ではない気がするのだが … (
先輩が私の分も作ってあるといい
準備をしてくれている間に
私も席につき 辺りを見渡すと
あることに気がついた
私の分のご飯を持って登場した先輩
頭を撫でられたらぴすくんは
少しばかり照れていた気がする
こういう光景を見ると家族って
いいなぁ … と風景に浸る
といいながら明らかに表情が
暗くなり しょぼんとした顔をする
くっ … こんな顔をされてしまったら
さすがの私でも名残惜しくなる …
先輩にそう言われたみかさくんは
満面の笑みを浮かべてそう言って
抱きついてきてくれた
昔の弟を見ているようでどこか懐かしい
はいはい と 笑ってみせるが
正直またこの兄弟達と会うのは
勘弁して欲しいところがある
嫌いだとか苦手だとかそういう話ではなく
ただ単にこの兄弟たちは本当に複雑で
関わるのでさえも少し面倒くさい
… そもそも嫌われてるみたいだし !? 泣
この一家は簡単ではないと
思い知らされた濃い一夜であった (
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。