第2話

#.02
48
2026/06/14 01:50 更新
──3年2組。俺の新しいクラス。
冬城 椿
冬城 椿
っ………
最悪すぎる。
三浦
つーばーきーくーん!!
冬城 椿
冬城 椿
お、おう…三浦…同じクラスだったな…
三浦
やったね!これから1年よろしく〜!
冬城 椿
冬城 椿
よ、よろしく…
三浦
ってか!!
三浦
久我くんと同じクラスになっちゃったよ〜〜!!!

俺にとっては致命傷でしかなかった。
三浦
顔!!見た!?!?やばくない!?!?
冬城 椿
冬城 椿
あぁ…まだ…見てねえな…(棒
──そのとき。
???
冬城、だったかな
冬城 椿
冬城 椿
ハァッッッッ
俺は慌てて振り向いた。その声は俺が3年間恐れてきたあの声だった。
久我 遥
久我 遥
久我遥って言うんだけど、覚えてる?
冬城 椿
冬城 椿
ッッッッ……
冬城 椿
冬城 椿
シ、シリマセン…
三浦
あ、わ、私…席戻ってるね……
三浦が何かを察してその場から離れていった。
いや、まて。気まずい。
久我 遥
久我 遥
あれ、覚えてない?中学同じだったよn
冬城 椿
冬城 椿
お、覚えてます覚えてます!!!
お久しぶりです!!会えて嬉しいですそれじゃあ今年1年よろしくお願いしますそれではさようなら!!(早口)
俺は席を立った。
久我 遥
久我 遥
だーめ
背後からそんな声が聞こえた。──まずい。だいぶまずい。こいつにさっそく流されている。
俺はそのまま制服の襟を掴まれ、身動きが取れなくなった。
久我 遥
久我 遥
せっかく会えたんだから、もう少し話したいなぁ
冬城 椿
冬城 椿
(あーーー、こういう場合にきっぱりと断れる男になりてえ)
冬城 椿
冬城 椿
ま、まあ、いいっすけど…
ていうか、久しぶりに再会した奴の襟掴むのか、こいつは。
冬城 椿
冬城 椿
(頼むから、致命的な質問をしないでくれ……)
久我 遥
久我 遥
──冬城、キャラ変わったよね
冬城 椿
冬城 椿
ッッッッ…!!!!
冬城 椿
冬城 椿
い、いや…あの…その…
久我 遥
久我 遥
なんか、中学の頃より楽しそう
冬城 椿
冬城 椿
そ、そうすかね…
久我 遥
久我 遥
ていうか、高校生になってから俺のこと避けてた?
冬城 椿
冬城 椿
え?いや…
久我 遥
久我 遥
嘘ばっか。あと、これこらは俺にも話しかけてね?
冬城 椿
冬城 椿
わかってる…
久我 遥
久我 遥
それならおっけー、先生来たからまたあとでね
冬城 椿
冬城 椿
あ、うん…
久我は先生のいるところへ向かい「なにかお手伝いしましょうか」と声をかけていた。

──なんだあいつ。
女子
ねーえ、久我くぅん♡
このあと暇ぁ?ゲーセン行こうよぉ
久我 遥
久我 遥
ごめんね、今日は無理なんだ
女子
え〜、じゃあ明日は?
久我 遥
久我 遥
無理、ごめんn
女子
明後日は!!
久我 遥
久我 遥
無理なもんは無理なの。ごめんね
女子
くぅ…はぁーい
久我 遥
久我 遥
今度絶対遊ぼうね、約束
女子
約束〜♡
冬城 椿
冬城 椿
(女のこと手懐けすぎだろ…)
しばらくして、新しいクラスの全員の自己紹介が始まった。まずは女子から。 

みんな緊張がほどけている。なぜだ、どうしてそんなに緊張してないんだ。
冬城 椿
冬城 椿
(俺が何かに緊張してる──?)
冬城 椿
冬城 椿
っ!!!
冬城 椿
冬城 椿
(ないないないない!!)
三浦
三浦美南でーす!
好きなことはテニスとイケメンですっ!
1年間よろしくお願いしまーす
パチパチパチパチパチ(?)
三浦
質問ありますかー!!
生徒
えーっと、苦手な教科とか──
内容が頭に入ってこない、そんなこんなでぼうっとしてたそのとき。
久我 遥
久我 遥
久我遥っていいます。
好きなことは興味のあることを調べたりすることです
久我 遥
久我 遥
最近だと、心理学・行動経済学についてです。人の心の動きや、なぜ人がその行動を選ぶのか調べています
久我 遥
久我 遥
将来は心理学部を目指しています
女子
将来有望っっ!!!
かっこいい〜〜!!!!!
男子
いいなあ、俺もそういう男になりたかった…
冬城 椿
冬城 椿
(はっ、くっだらねえ、人の気持ちなんて人それぞれだろうが)
三浦
はいはーい!質問!!
心理学って言っても、いっぱいあるじゃないですか!
具体的に何を調べてるんですか!?
久我 遥
久我 遥
そうだな、例えば…どうしてデジャヴが起こるのか、とか。あとは、第1印象の決まり方、とか
久我 遥
久我 遥
──一度グレた人間は更生することができるのか、とか
冬城 椿
冬城 椿
っ…!?
久我 遥
久我 遥
俺はできないと思うけど
三浦
へえ、いろんなこと調べてるんだね!
久我はまっすぐ俺を見ていた。
──なんだこいつ、性格悪すぎないか

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