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第3話

#.03
33
2026/07/04 16:31 更新
そんなこんなで全員の自己紹介が終わった。
俺はどうだったのかと言うと、いつも通りクラス中を笑いに包んだ。
冬城 椿
冬城 椿
(ふふ、さっすが俺…)
久我 遥
久我 遥
冬城
冬城 椿
冬城 椿
ふぁい!?
背後から俺に話しかけてきた、あの俺が恐れる声。
無駄にいい声しやがって、うざい。
久我 遥
久我 遥
きみの自己紹介、面白かったよ
久我 遥
久我 遥
でも、人前とかでああやって元気に話している冬城は、中学の頃は見なかったけど
冬城 椿
冬城 椿
っ…そう、すかね…
久我 遥
久我 遥
やっぱりキャラ作りしてる?
冬城 椿
冬城 椿
してないっす!
久我 遥
久我 遥
そう?ていうか──
冬城 椿
冬城 椿
あのっ、でっけえ声で言わないでください…!
久我 遥
久我 遥
あぁ、ごめんね
久我 遥
久我 遥
てか、あの中学だった人って俺らだけ?
冬城 椿
冬城 椿
…さあ…どうでしたっけね…
久我 遥
久我 遥
まあ、同じクラスだからこれから結構話しそうだね
冬城 椿
冬城 椿
そう、ですね…
久我 遥
久我 遥
戸惑いすぎじゃない?
冬城 椿
冬城 椿
いっ、いやぁ…そんなこと…
三浦
久我くーん!!
久我 遥
久我 遥
はーい、どうしたの?
三浦の声に反応して、久我は去っていってしまった。
まずい、このままでは〝クラスの人気者〟という枠があいつに取られてしまう。
冬城 椿
冬城 椿
くそが…あの高身長優等生バカイケメンがよ
三浦
久我くんってえ、彼女いるのー?
女子
え!!気になる気になる!
久我 遥
久我 遥
いないよ
女子
うっそ〜!!こんなにかっこいいのに!?
久我 遥
久我 遥
そんなことないよ
三浦
いや!!かっこいい!!
てか私、彼女立候補しちゃおうかな〜?
久我 遥
久我 遥
うーん、候補じゃなくて、ちゃんと好きになった人と付き合いたいかな
三浦
ファァァァァッッ!?!?
冬城 椿
冬城 椿
(かっこいいこと言いやがってこの野郎…!)
冬城 椿
冬城 椿
(女子の心鷲掴みじゃねえかよ、うっざ!)
三浦
もう……顔のどこ見てもイケメンだよ……
三浦
椿くん、久我くんのことどう思う?
冬城 椿
冬城 椿
はっ!?しらね!!
三浦
え、急にどうしたの
冬城 椿
冬城 椿
あ…いや…なんでもない…
三浦
もしかして拗ねてる〜?
私も他の子もみんな久我くんに夢中だから?
冬城 椿
冬城 椿
す、拗ねてねえし
三浦
わかりやすーい!
やっぱり嫌なんだ〜?
冬城 椿
冬城 椿
ちげーから!!もうほっとけ!!!
三浦
はいはい、一人で拗ねててね〜
三浦
椿くん、可愛い〜
冬城 椿
冬城 椿
っ…!?!?
冬城 椿
冬城 椿
(俺が??可愛い!?は!?イケメンの俺が?!)
冬城 椿
冬城 椿
(全部久我のせいだ……あいつ、くそがぁ…!)
冬城 椿
冬城 椿
久我ぁ!!!
久我 遥
久我 遥
わ、びっくりした、なに?
冬城 椿
冬城 椿
あっ……
心の声が漏れていた。
俺としたことが。今日は本当についてない…っていうか、今後ずっとついてないだろう。
冬城 椿
冬城 椿
なんでも…ねえし…
冬城 椿
冬城 椿
久我久我言いまくって悪かったな!!もう今後は無視しろ!
久我 遥
久我 遥
うん、たしかに久我久我うるさかったね
冬城 椿
冬城 椿
…ごめんって!


久我 遥
久我 遥
──遥って呼んでよ
久我 遥
久我 遥
言ってごらん、はーるーか。
冬城 椿
冬城 椿
っ!?!/////
久我 遥
久我 遥
俺も椿って呼んでいい?
久我 遥
久我 遥
ねえ、椿
冬城 椿
冬城 椿
や、やだ…
久我 遥
久我 遥
じゃあ椿くん?
冬城 椿
冬城 椿
むり
久我 遥
久我 遥
じゃあ、椿ちゃん?
冬城 椿
冬城 椿
もっとやだ!!
久我 遥
久我 遥
じゃあ椿ね
冬城 椿
冬城 椿
…なんで戻るんだよ…!
久我 遥
久我 遥
いいの
冬城 椿
冬城 椿
っう…
ふと視線を変えると、クラスのほとんどの奴らが、こっちを見てニヤニヤしていた。
女子
学年の有名な二人組が会話してる…!
男子
やっべ、滅多に見れないぞ…!
クラスはある意味盛り上がっていたが、これはカウントしない。なぜなら、俺一人で笑わせたのではなく、久我と協力したからだ。

…最悪だ、こいつ。

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