第18話

続き
1,197
2023/04/17 07:51
駿side


1時間後…

謙「ん…」

駿「起きた??
  おはよ」

謙「おはよ
  いまなんじ??」

駿「12時くらい」

謙「あ、、おきないと…」

駿「無理して起きんでいい
  眠いし辛いやろ??」

謙「うん…」

駿「ゼリーとかお粥あるけどいる??」

謙「むり…」

駿「じゃあ熱測ってもう一回寝よ」

謙「…」


ピピピピッ


駿「37.9か…
  多分さっきより下がったかな…」

駿「謙杜寝よ(((」

謙「あの…僕、兄たちに話したい…
  急に逃げ出してごめんとか
  今まで何があったかとか」


本当は今は休まさないといけない
だけど、家族内ではあんなに自分の意見を言えなかった謙杜が自分の事を話してくれようとしている


謙杜の体の事を取るか…

謙杜の意志を取るか…




駿「ええよ
  けど、辛くなったりしたら絶対俺に言うこと
  分かった??」

謙「うん」

駿「じゃあ下いこか」




俺は謙杜の意志を尊重し、言わせる事にした




兄たちを集めて少しの間沈黙が続いたけど、やっと話出した

謙「えーと…まずは逃げ出してごめんなさい
  そして、僕が本格的にいじめられだしたのは小3
  から…
  ちょっとした嫌がらせは幼稚園からずっと…で、
  まあその頃は兄たちに報告してたけど、僕がクラ
  スのリーダーに反論して初めて本格的にいじめら
  れた時以来自分の意見を言いたくなくなって、今
  に至る的な…」

丈「今回の件の話してくれるか??」

謙「中学の入学式の次の日にあの女の人3人に呼ばれ
て、お前ごときが駿佑様に近づくなって、
これから近づいたら痛い目見せてあげるって
  けど、駿は僕と一緒にいるのが1番の幸せって言
ってくれたから、離れるのが嫌で…
  そこからどんどんいじめが大きくなってきた…」

俺が知らん間にたくさん辛い思いしてたんだな…
気づけんくて本当にごめん…

丈「なんでその事を誰にも言えんかったん?」

謙「心配かけたくなかったのと、さっきも言った通り
自分の意見言うといじめられるから…」

丈「本当にそれだけ??」

謙「うん、、」

和「本当は嘘なんやろ??
  本当の事言うてみ」

謙「嘘じゃない…」

丈「謙…(((((」

駿「謙杜!!!
  ちょっとずつやけど、自分の意見言えるようにな
っとったやん!!
  兄にこの話しに行く時も自分から言いに行きたい
って言えとったやん!!」


流「そうやったんや…」


駿「ほら、正直に話してみ」


謙杜の目には涙が溜まっている
今にも泣きそうなくらい


謙「……………脅されてた」

謙「ずっと脅されてた
 「お前の愛しの駿佑様とか兄たちに言ったら今まで
よりもっと痛い目見せて、一生駿佑様に会えなくさ
せる」って」

謙「怖かった、ずっと、」

謙「だから…だからッッ……(泣)」

ぎゅっ

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