メテヲside
俺は、今、母校で、教員をやっている。
と言っても、今年で5年目なわけだが。
結構、楽しい。
もともと、教員志望だったこともあり、すぐに馴染んだ。
もちろん、きついときもある。
だけど、それでも、頑張ってる。
楽しいから、続けている。
もちろん、そうじゃなかったとしても。
さてと........。
とりあえずこの質問に答えたら、今日は帰るか。
というか、俺の恩師、そんなに教え子だった人の恋愛事情気になるのか?
まぁ、それはいいや。
そして、家路についた。
そう、いつもの家路を歩いて、呟く。
高校生の時から、歩き続けている。
想い出深い、この家路。
もう、どう歩くか、この先、何の景色があるか、わかっている。
だけど、とある路は、先が見えない。
ときに曲がり、ときに崩れる。
だけど、今の俺なら―――。
もう、ご飯はできてるっぽい。
.........なら、これやっても、怒られないよね?
やっぱり、あったかい。
疲れが、どんどん溶けてく気がする。
やっぱり、かわいい。
出会ってから、10年くらい経つけど、ずっと、かわいい。
こんなことを話す。
そして、いつも、思うのだ。
『出会えて、よかった。』
『あなたの声が、聞けて、よかった。』
左手の薬指には、永遠を誓った、指輪がはめられていた。
『あなたの声が、聞きたくて。』
〜完〜













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。