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第2話

『 〜three heart〜 』後半
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2019/05/15 13:52 更新
☆11☆


〇「っ!なんでそんなコト言うのよッ!!!」


私は雄也に強く当たってしまった…




〇「3人で…いたかったのに…」

雄「〇〇…」



雄也だって…
隠れんぼで「妹みたいだし…ちげーよ!」って、言ってたくせに…

私のコト、泣かせたの…忘れたの?








〇「雄也なんか………






  雄也なんか!ダイッッッキライッッッッッ!!!


  もう!話しかけないでッ!!!」







雄也のバカ…







☆12☆


親友は、とってもイイ子で…
いつも、自分を差し置いてまで、私のコトを考えてくれる。

私は、本当に親友だと思っていた。
大好きだったんだ。


新「雄也くんの言葉は、本当か分からないじゃん!」


と、私の恋をサポートしてくれようとして…
親友は…侑李くんに近づいた。


そして…彼女になった…


考えてみれば、当然のコトか…

だって…
侑李くんは、とっても優しいし…
親友は、とってもイイ子。

私なんか…なんの取り柄もない。

意固地で、勇気もなく、
雄也のコトを許せない様な心の狭い私なんかより何倍も…










お似合いだ…






☆13☆


雄也に手を引っ張られ、走ってきた並木道…

イチョウの葉は、ひとつもなく…
枝の間を吹き抜ける風が、淋しさを感じさせた…



〇「…バカじゃないの………」


呟いた言葉に、何の言葉も返ってこない…



しばらくして…
雄也は、意を決したように話し始めた。



雄「…俺の話し…最後まで聞いてくれるか?」

〇「…えっ……なに………?」



雄也は、側の階段に座った。


私は隣に座り…


うつむいた雄也が、その先を続けるのを…
待った。




うつむく雄也を待つのは、幼い頃からの定番で…
抱え込む雄也の心が ほどけるまで、
侑李くんとふたりで、よく待った。




雄「侑李が…〇〇のコト…好きじゃないって言った時…




侑李も…〇〇のコトが…好きなんだって分かったんだ。」







え…「侑李も」…って…







☆14☆


私と侑李くんが背中を合わせ背を比べていたのを見ていた男子が、侑李くんをからかった…
男子更衣室で。

男「侑李〜正直に言えよぉ〜〇〇と付き合ってるんだろう?」
侑「は、はぁ〜?付き合ってないよ//」
男「でも、好きなんだろ?」
侑「はぁ?ち、違うよ!バカじゃねーの!〇〇のコトなんて、好きじゃないよ!お前なに言ってんの?てか、お前が好きなんじゃねーの?」




うつむいてた雄也が…



雄「俺と…侑李は、性格は全然似てないけど…
  テンパった時の対応が、そっくりなんだよ//(笑)」



久しぶりに見た…
雄也が照れながら、嬉しそうに…








笑った。





雄也…辛かったんだね…


私…少しも気づいてあげられなかった…




〇「ごめん…」




空っ風の吹く音だけが私達を包んでいて…



何もない私達は…



心も体も…



寒かった…






☆15☆


侑「〇〇?ユ〜ヤ?はい、これっ!」


振り向くと、私達が ばら撒いた教科書を笑顔で渡す…
侑李くんがいた。

雄也はそれを受け取り、


雄「俺…教室 戻るわ…」

〇「え…でも…」

雄「侑李に話したいこと、あるだろ?!」


そう淋しそうに言うと、トボトボと歩いて行った。


雄也が座ってた場所に、侑李くんが座る。

並んだ影。
私より だいぶ背が高くなったんだもん。

こうして並ぶと…男女の差。


侑「雄也、何だって?」

〇「えっ?」

侑「・・・好きって…言われたでしょ?」

〇「う〜ん?言ったかな………?」

侑「アイツ、そんな分かんないくらい濁したのかよ〜!?(笑)」




侑李くんも…笑ってる…



きっと辛かったんだ…
雄也と、上手くいかなくなって…



ふたりは、お互いが『好き』なのに…





この『友情』………







壊してしまったのは…











私。






☆16☆


侑「ごめん。俺…ウソ付いてた。」

〇「………ウソ?」

侑「…雄也と〇〇に、前みたいに仲良くなってもらいたくて…





  付き合ってるって…

  ウソ。」





〇「・・・えっ!・・・

    ・・・えぇェェェーーーーーッ!!!」




ビックリするでしょぉ!!!
演技だったなんて…



侑「でも…分かっただろ?」

〇「えっ……」



分かった?コト………?


3人は、お互いが『好き』…





雄也と侑李くんの『友情』…






侑李くんと私の『友情』…






そして…
雄也と私の……………







なんて呼べば…いい……の??






☆17☆


侑「行ったら?」


侑李くんの言葉に、はっ!!!とした。


雄也…


〇「っ!!!う、うんっ!!!」


私は走り出そうとして、「あっ!」と振り返った。


〇「侑李くん!!!

                    ………………また…遊ぼうねっ!!!」





侑「うん!3人でな!!!」






嬉しかった…




戻れたんだ!!!




あの頃みたいに………だよね…




走りながら考えた。


3人のコト…
いっつも一緒だった。
3人のバランスが良くて、ホントに楽しかった。


侑李くんのコト…
ひとりで泣いてる私を、いっつも見つけてくれる…
繊細で優しい侑李くん。

『好き』なのは今も、これからも変わらない。

侑李くんが居なきゃ、私は迷子のまま。
大切な存在。






☆18☆


雄也のコト…
いっつも どんな時も傍に居てくれる…
どんな事からも守ってくれる雄也。

雄也が居なきゃ、私は前に進めない。
大切な存在。


自分のコト…
雄也が、3人の関係を崩す様な言い方をしたと、勘違いしていた私。

大切にしたかった『友情』を…
本当は…私が壊した事にも気付かず…



ガラガラッ!!!
勢いよくドアを開けると…


誰もいない教室。
雄也は机に伏せて眠っていた。


珍しい…

見た目によらず真面目な雄也。
学校で寝ている姿なんて、見たことないのに…


その傍に寄り添うと…




“さわっ………”

自然と雄也に触れていて…




自然と言葉が こぼれた…














〇「好きだよ…」





私ずっと…

雄也が『好き』だった…






☆19☆


侑李くんは ずっと気付いてて…



まだ、親友とは、親友ではなかった時の事。


新「〇〇は好きな人いるの?」

〇「えっ// うん……たぶん、侑李くん…かな?」


私は、はっきり言ったつもりだったけど…

それは明らかに…
曖昧な答え方だった。


ある日…
キューピッド役をしているはずの親友に聞かれた。


親「〇〇って…もしかして…雄也くんが好きなんじゃ…ない?」

〇「は、はぁ?ち、違うよ!何言ってんの?すすす好き//じゃないよ!バカじゃないの?てか、そっちが好きなんじゃないの?」


どうしてだろう?
分かりやすくテンパってしまった…



侑李くんは、ずっと…
私が、雄也を突き放している事に、心を痛めていたんだ。



私…『好き』だから…




『好き』だから許せなかったんだ。




私達のバランスはまた…
3人でいられる、場所を保ちはじめた。






☆20☆


誰もいない、
ふたりきりの教室。


柔らかい 雄也の髪を撫でてると…

心が落ち着いていくのが分かった。

こんな穏やかな気持ちになったの…
久しぶりだな。


そう思った瞬間…

ムクっと起き上がった雄也が…













不意に……キスをした。






目を丸くしてる私に、



雄「俺も好き///」



と、照れながら笑った。



雄「お前ズルいよ〜」

〇「え…何が?」

雄「髪撫でるとか反則//…ドキドキしちゃう//…だろ//」

〇「い、いいじゃん//…好き//…なんだから…」

雄「あ!それも!俺が先に言おうと思ってたのに…」

〇「え?なんて?」

雄「はぁ?言うわけねーだろ!」



そう言って、雄也はまた嬉しさが隠せないと言わんばかりに…








雄「好き// ってコトだよっ/// バカ!」







と、照れて笑った。






☆21☆


新「私…侑李くんと付き合う事になったの。」



え…デジャブ?



新「〇〇、ゆっくり歩いてたら遅れるよ!」


と、少し離れた前方から振り返り、手招きしながら言う…
侑李くんと肩を並べて。

え…またデジャブ?

えっ!……//
どう…なっ…てるの//………?


雄「おっせーよ!」


私の手を取り走り出す雄也。


やってるコトは、今までと あまり変わらない(笑)








何年経っても、雄也は私の傍にいる。

だって…


雄「ずっと 俺の傍に居ろよな!」


って、言うんだもん♡







それは、デジャブの繰り返しの様な…
みんなが幸せな…




『♡♡♡♡ ~four heart~』



                                                ☆fin.☆

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