第6話

まっすぐに。
26
2026/01/12 16:07 更新
6話です。
あなた
おじいちゃん、私そろそろ行くよー!
初めての任務ということもあり、少し早めに出ようと声をかけた。

何度も確認したし、準備もバッチリだった。

祖父
あぁ、もうそんな時間か。
祖父
あなたの下の名前、1つ聞いてもいいかい?
あなた
なに?
祖父
お前はなぜ鬼殺隊になろうと思ったんだ?
あなた
前にも言ったでしょ。
私が助けてもらったように、私も誰かの力になりたいの。
祖父
そう決意させるほど、助けてもらった鬼殺隊に影響を受けたのか?
あなた
えっ。
そ、そうなのかな…。
突然そう言われて動揺してしまう。
祖父
どんな人だったんだ?
祖父は笑って私に聞いた。


改めてあの人のことを思い出す。
あなた
あの人は蛇の呼吸を使っていて、剣技のことなんて知らない私ですら強いと分かるくらい一瞬で鬼を倒してくださったの。
あなた
その後、お礼を言ったのだけど、おどろかれてしまって。伊黒さんに何かしてしまったんじゃないかってずっと思ってて…。
祖父
伊黒…お前を助けた方は伊黒だったのか。
あなた
え、おじいちゃん、伊黒さんのこと知っているの?
祖父
あぁ、伊黒は私が柱だった頃に助けた少年だ。
あなた
え、えぇっ!?おじいちゃんが伊黒さんを助けたの!?
祖父
あぁ、もう十何年も前だかな。
とすると伊黒がお前に驚いたことも、理解できる。
あなた
おじいちゃん伊黒さんのこと何か知っているの?
祖父
酷い話だよ。だからこそ彼は強き者になれたのかもしれない。
祖父は伊黒さんの過去を話してくれた。

聞いてもいいのだろうかと思ったが、祖父は私の強い思いを知って、話してもよいと判断したそうだ。




(伊黒さんの過去の話は本誌と同じです。)




あなた
そ、そんなことがあったなんて…。
酷い環境で育ったうえに、その家族の亡霊に今も苦しめられている…。
苦しいだろうに彼は刀を振り、今も多くの人々を救っている。
もちろん私もそのひとりだ。

あんまりな話だ。彼は何も悪くない。


そんなことも知らずに私は…。

祖父
あなたの下の名前、彼を救えるのはお前なのかもしれないな。
あなた
え…?
祖父
お前のような明るく、真っ直ぐ、そして強いものが彼を救えるんだ。
あなた
まっすぐに…。
私が彼を救う…。
救ってもらった私がとても強いあの人を救うなんて…。
祖父
さぁ、そろそろ出発しないと間に合わなくなってしまうよ。
あなた
あ…、そうだった!
おじいちゃん、行ってきますっ!!
私は走って家を出た。
頭の中は先程聞いた話がぐるぐる回っていて、考えがまとめられない。

この曖昧な思いを全力で走ることでかき消した。

そう、そうだ。
私なんかが伊黒さんを救うなんて、ありえない。おこがましいにも程がある。

救う以前に、彼ともう一度会って話を、ちゃんとお礼も言いたい。
そのためにももっと強くならないと。階級が上がれば彼に少しでも近づけるはずだ。


そう思うと任務への気合も高まった。


強い思いを胸に私は走り続けた。








ここまでです。
本誌の内容を書こうか悩んだのですが、私の文章力では難しいと判断しました。
内容を知っている体で進めていこうと思います。

またまた時間が空いてしまって申し訳ない…。

次こそは早く書いていきたいところです。

プリ小説オーディオドラマ