第9話

守る者
457
2024/09/06 08:47 更新



かたっ、という音が後ろからなる。
後ろにはうりがいたはず。


🍗
……おい、音鳴らすなよ、
🍗
ーーー、うり?


🍗
うり!!おいうり!?
残念でしたあ。
相棒の刑事さんは、もうお薬飲んで気持ちよくなっちゃってまぁす♡
この子を殺されたくなければ、大人しく投降してよ、おにーさん。



うりと一緒に、男が廊下の曲がり角から現れる。

うりの口元に、恐らく薬物を染み込ませたタオルを当てていた。うりはもう、意識を手放していた。

仕方なく、床に膝を着いて手を上げる。


🍗
…………
あら、えらい。大人しく投降をずっとしていれば、この子を殺すことは無いよ。笑
🍗
………黙れ。
あれ?反抗したら、殺しちゃうよぉ?笑



うりの口元から布を外した時、うりは床へ倒れ込んだ。

そのうりへ拳銃を向け、"打っちゃうよぉ?"と
笑う犯人。


🍗
ッ………
いいねえいいねぇ、市民の平和と命を守る警察を見下すって言うのは。



……何が、市民の平和と命を守るだ。

俺たち警察の安全は誰が守る?
命はどうやったら保証される?

俺たちは必死で市民を守っている。

そうしたら、こんな仕打ち。

守られてたやつが、守ってたはずの警察に手を出して、見下して。

守ってやってたんだ。感謝しろ。
それなのに、守っていたはずの相手に殺される。

それで、死んだ警察が、報われないじゃないか。

仕事に報われるとか、報われないとか。

そんなことを持ち込んでは行けない、分かっているのに。


🍗
………馬鹿げてる。くだらないね。
あ?相棒殺すぞ?


🍗
……うりは、こんなところで死ぬようなやつじゃないよ。ましてや、お前みたいなやつに殺されるほど、そいつは弱くない。
てめぇ"!!



俺の一言に激情した犯人は、うりの方へ向けていた拳銃を俺の額に向ける。

冷たい、鋼鉄の拳銃。

打たれたら、脳幹直撃。一撃で死ぬ。


🍗
………うり"!!起きろ"!!
🎸
…………


無理無理。起きるわけないじゃん。笑
君も、頭おかしくなっちゃったのかなぁ?笑



ぴくりとも動かないうり。
起きるはずない。分かっていた。

淡い期待と、少しの信頼。

ただ、それだけ。





犯人は、汚い笑い声を上げながら俺に近づき、俺の額へと拳銃を押し付ける。


んふ、じゃあ、ばいばー……



犯人が引き金へと指を置いた瞬間ーーー


🦖
動くな。





後ろから声がして、慌てて振り向く犯人。

それと同時に、俺も動き出して犯人の無効化。


🍗
………ないす、
🦖
んふ、ぴーす



本当は言いたくなかったけれど、助かったし。

ブイサインをして、俺に笑顔を向けるじゃぱぱ。

うざい。けれど、安心する。




🍗
うり…………!!起きろ!!



床に倒れ込んだうりを起こして、必死に声をかけるゆあんくん。

たっつんも合流。

うりは呼吸が荒くて、顔色が悪い。
表情も、心做しか苦しそうに歪んでいた。


🍗
うり!!…………ッ、うりぃ、



潤んだ目で必死に訴えかけるゆあんくんに、
過去の彼女あなたの名前(ひらがな)の姿が重なる。







あなた
黒瀬………先輩!!



必死でそう叫ぶ彼女の表情は、初めて見るものだった。

段々と、目に涙が浮かんでくる。
段々と、声がかすれてくる。

それでも彼女は叫び続けていた。
必死に。







🎸
…………ん、…………ッ"



うりの小さな声ではっと我に返る。

ゆあんくんはと言うと、ゆっくり目を開けたうりに安堵のため息をすると、安心したように微笑んだ。


🍗
…………もッ…………馬鹿ぁ、
🎸
…………ゆ、ぁ



"馬鹿、寝てろ"と笑うゆあんくんと、うりは兄弟のように繋がっている。

うりがお兄ちゃんかな、ゆあんくんは弟。

なんて考える。


⚡️
平気か?
🎸
…………おう、



たっつんの言葉に、うりは不器用な笑みを浮かべた。








あなた
…………来た意味が無いじゃないか。
あなた
1件落着ってか。巫山戯んな。←
あなた
にしても、冷や冷やさせんな。



家の玄関前で、自分の膝に肘を置いて、頬杖をつく警察が1人。





そんな彼女の携帯に、着信が入った。

"のあさん"とかかれた人からの電話。

彼女は、それを面倒くさそうに眺めると、


あなた
はい、あなたの苗字ですけどぉ?



と、気だるそうに出た。

表情は、少し寂しそうであった。
それは、過去を嘆くものなのか、未来を願うものなのかは、

彼女自身にしか分からない。


🍪
〖あ、もしもし?のあです。〗
🍪
〖あなたさんですか?〗
あなた
そうだけど?
🍪
〖ああ、よかった。あの、用事ですが。〗
🍪
〖えとさん、明後日退院なんですけれど、〗
🍪
〖あなたさん、今どこにいますか?〗
あなた
え?今?
あなた
今は…………えーと、町、そう、町の中。
🍪
〖………そうですか。なら、ちょうどいいですね。〗
🍪
〖スーパーに行って、ホットケーキの材料を買ってきて欲しいんです。〗
あなた
…………ほっとけーきぃ?
🍪
〖そう、ホットケーキです。お願い、出来ませんかね?〗
あなた
別にいいけど。
🍪
〖わぁ!よかった。お願いしますねぇ!!〗
あなた
あ、ちょ、ちょっと………!!
🍪
〖はい?〗
あなた
………何、買えばいいの。
🍪
〖え、えっと……ホットケーキミックスと、〗
あなた
それが分かんないって言ってんの!!



そんな他愛もない会話をしたのは、また別のお話。














頼れる上司とか先輩っていいよね。

ゆあんくんの上司はじゃっぴなので、
じゃっぴを無理やり頼れる上司化。

たつやは前回喋りまくってたので
今回は会話少なめ。

ゆあんくんメインだから、うりりんも寝ててもらいました。
文字数多くなってる気がする症候群発症中←

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