透き通る海
際限なく続く空
海と空に境界線はなく続いていた
カヘルは目を輝かせて海を熱心に見ている
肩に赤い小鳥を乗せて
カヘルはこれからの出会いを楽しみにしていた
どんな体験をすることになるのか
考えるだけで楽しくなってきた
カヘルはヨットに乗って海の旅へと帆を進めた
太陽が微笑んでいた
少し時間は飛ぶが2時間ほど後
海は暗くなり、空は雲で埋め尽くされていた
ポツポツと雨が降り始めた
カヘルは急いで傘を差した
その時、大きな影が遠くに見えた
自分のヨットよりも10倍は大きな、クジラのような船だった
よく見ると、大砲や、火炎放射器がついていて、大きな帆にはイルカのマーク描かれている
海賊船だ
海賊船は近づいてくる
真横を通過すると思ったとき
海賊がカヘルを呼び止めた
そう海賊はカヘルに命令した
おびえていたミィミを自分のポケットに隠した
すると一人の海賊がボートでカヘルを迎えに来た
カヘルは怖がりながらもあるだけのものを持ってボートへと乗り込んだ
海賊船まで連れて行かれたカヘルは牢屋のようなところへ閉じ込められてしまった
大事なものはほとんどとっていかれ、いるのはミィミだけ
カヘルは泣いていた
ミィミは慰めようとずっと鳴いていた
カヘルとミィミはわずかな希望である助けを待っていた
空に向かって願っていた

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。