剣持side
ここに来て1週間が経った辺りだろうか。
未だに妹とは最低限以外口を聞いていないし、別に特別な関係でもなかった。
だが、彼女を泣かせてしまったあの日、謝りに行こうとした際の事だ
あの一言がどうしても気になった
湊、誰だそれは。
僕は高校で妹は中学。
当たり前に学校が違うから、仲のいい友達なのかとかも分からない。
受験期だからイライラしている訳でもなさそうで、原因は僕のようだ。
勇気を出して聞いてみたところ、お母さんの表情が曇る。
なんだか聞いてはいけない、そんな雰囲気が出てきた
この質問。
お母さんは一体なにを知りたがってこの質問をしたのか意味はこの時、解析することは出来なかった。
正直お母さんにこれを言うのはぶたれるんじゃないかレベルで怖かったが、説明するには言うしか無かった。
それからお母さんはいいはじめた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。