前の話
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「ごめんね、ご飯作らせちゃって」
ロビン母さんの声が聞こえる。分厚い小説のページをめくりながら続ける。
「私が作っても、不味い料理ばっかりだもの」
メガネを外して、しおりを小説に挿み閉じる。次男のサンジの方に目線を向け、嬉しそうに目を細めた。
「別に、気にしなくていいよ。母さん」
次男、とは言えたものだ。ここの家族は全員行き場を失った子や、孤児院にいた子が集まった場所。親であるニコ・ロビンやジンベエも寄せ集めのようなものでもとは二人も孤児だった。それを色々な人が育て上げてくれ、普通の人と何ら変わらないような大人となったらしい。長男のゾロと四男ルフィが最初の子供だった。ルフィはどっちかと言えば、ゾロと同じく長男ポジションではあるが、年齢的にも末っ子あたりだったらしい。次にナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、と、順に兄弟の仲間入りしていったらしい。今ではもう絆の深い大家族だ。
「朝食つくり終えたから、皆を起こしてくるな」
サンジがチュッパチャップスを咥えて言った。その時に、おじさんとおじいさんポジションであるブルックとフランキー、そして三男のウソップが起きてきた。「お!うまそー!!」と言って、食卓に着く。サンジはそんな三人を一瞥した後、そのまま二階へ行き、兄弟を起こしに行った。
***
「おい、起きろ!!」
長男の掛け布団を剝ぐ。方向音痴以外はオールパーフェクトのゾロがあくびをしながら起きる。勉強机には竹刀に剣道の道着。そしてスポーツバッグが放り投げられている。教科書やノートは置き勉しているのか、自学ノートや参考書以外無い。
「おォ…はよ。ふぁああ……今何時だ」
「今は6時10分!早よ行こうぜ。中学に間に合わなくなる」
サンジがゾロに言う。ゾロはおォ、とあいまいな返事をして、一階へのろのろと降りて行った。サンジは溜息を吐いた。
「おい、起きろてめェら!!起きねェと……」
「「はい!!起きます!!」」
大声でおどす。四男のルフィと五男…末っ子のチョッパーが飛び起きた。サンジは満足そうにうなずいた後、「飯。降りろ」とだけ言って、一階へ戻って行った。
「……起きなかったら何されてたんだろ…」
「やめて言わないで」
ルフィの好奇心の言動にチョッパーがすぐに反応する。二人はそろって一階へ降りた。
***
「あら二人とも、おはよう」
ロビンが笑いかける。ルフィとチョッパーが元気よくおはよう!と言った。そのまま朝ごはんの卵スープと白ご飯、ウィンナーを食べる。一分で着替えて歯磨きを済ませた。長男に次男三男はぎゃいぎゃいと三人で騒ぎつつ準備を素早く済ませていた。
「おー、お前たち、今日も元気じゃな!」
ジンベエが笑いながら兄弟に語り掛ける。全員が「父ちゃん!」「父さん!」とジンベエに抱き着く。ナミとゾロは長女長男だからか、抱き着く弟たちを見守る。ロビンはうふふ、と微笑ましそうに見守る。
「じゃあ、行ってきます!!」
全員がそう言って家を出て行く。ロビンとジンベエはそれを見送った後、各々したい事をする。
こうして、一日は始まるのだ。
「あ”っ、ゾロとルフィのやつ。また迷子だ」
サンジが登校中、そう口にする。そう言えば、とウソップもそのことに気づいた。ゾロはいつものこと。方向音痴で、酒や(未成年飲酒になるが)、強い奴(特に剣道)がいれば尚更そっちに行く。ルフィは肉があればそっちによるし、強い奴(空手と柔道、ボクシング)がいればそっちに行く。若干方向音痴なところもあるが、ゾロほどではない…というか、ゾロが異常なだけだが。
「ま、ルフィは給食のころには教室にいるだろうし、ゾロは下校するまでに見つけりゃいいだろ」
ウソップはサンジにそう言い、そのまま学校へ向かった。
—そのころのゾロ・ルフィ—
「おい、学校行かねェと遅刻で留年しちまうだろ」
「え~、でも腹減ったんだもんよ」
ルフィは口をたこにして言った。ゾロが溜息を吐く。
「ハァ……早弁すりゃいいだろ」
「え、でも昼飯はどうすんだよ」
「おれの弁当分けるし、金貸すから売店行ってなんか買ったらいいだろ」
ゾロはそう言う。学校の場所は把握しているし、なんなら迷いなく行けるのだが、ルフィの飯屋巡りに付き合っているので、何時まで経っても授業が受けられないのだ。道を把握してしまえば進むだけなので簡単だが、四男の子守もあって学校へはなかなか行けないのだ。
「……あ、きゅうしょk「給食の時間!」……おう」
キラキラとしたつぶらな瞳で見つめられ、ゾロは後ずさる。中学…いや、高校生のはずなのにこんな可愛らしい顔でいられるのは多分ルフィだけだな。ゾロは頭の中でそう考え、ルフィと学校へ向かった。
昼はこうして始まるのだ。
力尽きました。ここでやめます。
いやあ家族パロはいろんなアニメでもできるのでいいよね。
あの、いやあ、あのね、チェンソーマンとワンピース(別の海賊団)とワンピース(他キャラ含める)とかね。いっぱいあるわけじゃないですか。
私は麦わら一味の家族パロや現パロが好きです。プラス、学パロとか最高じゃないですか!?キッドとローがルフィといがみあってるところでゾロ出てきてルフィを連れて屋上へ……(ゾロル大好き腐女子脳内)。
申し訳ありませんでした。腐女子ゆえの妄想でした。屋上を連れてってからR-18の頭脳を持ってます。私は。はい。
ここまで読んでくれてありがとうございました!続きは御座いません。なぜならば、つづけさせれば、私がその話を意図せず消してしまうからです!!
よければこれや他の続かない一話完結小説を投稿しているので、それを読了後、拡散していただければ私があのチョッパーのように盆踊りを始めるでしょう。
『拡散してくれても嬉しくねぇぞコノヤロー!(盆踊り)』
って感じで。
……です。()
じゃばい!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。