「終わったの?翔」
「もちろのん」
翔がそう言った瞬間に「ハッ!!」と声を出した。
そのまま翔はゆっくりと手を顔の付近まで持ち上げ、そのまま空気を混ざるようにかいだ。
「味噌汁の匂い」
その声に俺は思わず吹き出してしまった。
「あははははははははははっっ!!!!」
そのまましばらく全然笑いが止まらなかった。やべぇ俺このまま死ぬんじゃね???涙で視界が歪む中、翔も四つん這いになっていた。
「それっはさっ!!理科の実験じゃん!」
「せぇーかい!!!!」
俺は健屋さんと翔の配信で話していたことを思い出してまたもやツボにハマった。
「まじで死ぬっ!!!!」
「腹筋割れるって!!!!」
やべぇ俺ら笑い終わったらムキムキのマッチョになってるかもしらねぇ…!
あれから何分経ったのだろうか。流石に笑い終え、俺らは席に着いた。
「いただきます」
そうして俺らは箸を持ち、食べ始めた。
「なぁ、コラボについてなんだけどさ」
「うん?」
「話の枠組みとか決めなくて良いよね」
「うん、良いよぉ」
お、この魚成功してんじゃん。俺良い嫁になれるかも。
「Darkは良いお嫁さんになれるね」
「それ俺もさっき思ってた」
そうして俺らはまたツボにハマっていくのであった。
時は経て、俺らはソファでエゴサタイム。
さぁて今日は皆んな、どんな反応をしているのかな??
…まぁ、皆んなの反応だなんてどうでも良いんだけど。俺は俺の好きな配信がしたい。
こんなこと言ったらまた皆んなが笑うんだろうなぁ…。
さて、2週間後のコラボまでに腱鞘炎を治そうかな??
治りませんでした。
皆様、お久しぶりです。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。