第8話

っていう会話
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2021/12/07 21:12
「っていう会話をしてた」
「なんだかその話を聞いていると何だか可哀想になってきますね、まぁだからと言ってコラボしないという選択肢は与えませんが」
「は、ハヤト一気にサイコパスになってないか?」
「おや、一般的にサイコパスとは夢追さんのことを指すようですが…違うのでしょうか。ほら…この切り抜きやこの切り抜き。サイコパスと呼ばれていますが…?」
「あ"ー、はいはい。すいませんでした!!ハヤトはサイコパスじゃないですね!」
「えー?でも僕的にはどっちもサイコパスだと思うけどなぁ?」

と緑仙さんが言うと

「緑仙さん!!??」

と夢追と加賀美が同時に行った。

「どっちも素質あると思うけどなぁ?」

素質ってなんなんだよ…つかどんだけ僕とハヤトをサイコパスに仕立て上げようとしてるんだ…いや、ハヤトは…と思いながら夢追はパソコンを弄った。

「んー…取り敢えず真面目に取り組みましょう」
「わかりました」
「えーっと…まず、本格的なコラボをする前に、Darkの3Dお披露目会…っていうのは賛成だよね?」
「賛成です」
「賛成」
「OK、じゃあここは決まり。そして次だね…会話の内容を決めようか。ゲームはマネージャーさんが考えてくれるとして…会話は自分でこなさないといけないからな。ある程度の枠組みは必要でしょ」
「そのことについてなんだけどー…Darkさ、素の自分を曝け出したい。って言ってたじゃん。会話の枠組みを予め考えてしまうとDarkの願望?に背いてしまうんじゃないかなと思って。」

緑仙がそう言うと夢追は

「なるほど。ハヤトは?」

と言った。

「私も緑仙さんに賛成ですね。Darkの願望に沿ってあげたい。だって我々が強引に事を進めてしまっているわけですし。そうしないといけないでしょう」

加賀美がそう言った。

「OK、じゃあ会話の枠組みは作らない事にしよう。じゃあ次、Darkに…」

それから打ち合わせは何時間も続き、加賀美が気づいたころには日が昇っていた。

「…我々夢中だったんですね…打ち合わせに」
「そう…みたいだね」
「よし、じゃあそろそろ終わりますか。じゃ、またねー」






「ただいまー」

夢追が部屋から出て来て挨拶をした。しかしリビングには誰もいなかった。

「おかえりー。朝ごはんできるよー」

キッチンから声が聞こえてきた。

夢追はその事実に衝撃を受けながらも全てを察し、キッチンへ向かった。

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