私は雨宮花海。
普通の家庭に生まれて、優等生に育った。(自分で言うな)
でも、私はやってはいけないことをしている。
それは
いじめだ。
自分でもしてはいけない、というのはわかってる。
でも、どうしても我慢できないんだ。
どうかこんな私を許してくれ、あなたの下の名前。
私は、ずっと孤独だった。
小さい頃から両親は共働きで、家族との時間がない。
いつも大体、孤独かメイドと一緒にいることが多い。
最初の方は、1人の時間をうまく活用していたけどね。
でも、だんだん自分は孤独なんだって思い始めて。
今日はカレーライスかぁ。
お母さんお父さんと一緒に食べたいなあ。
なんてね。
絵を描いたり、一人でこっそりカラオケへ行ったり、今日は早く帰ってくるかなっと思って作ったケーキが、朝になっても食べられてなかったり。
こんな生活が大体さ。
そんな生活の中、私はとうとう好きな人ができた。
東雲彰人くん。
彼は真っ直ぐな性格で、仲間がたくさんいる。
私の嫌なところを包み込んでくれるような優しさだった。
そんな東雲くんが好きだった。
付き合ったら、私の孤独は終わるんじゃないかって。
幸せになるんじゃないかって。
思い始めて。ずっと片思いしていた。
でも。
でも、彼にも好きな人がいるようだ。
それは、私が今いじめている子、あなたの下の名前。
…苗字が一緒だから、兄弟の可能性もあるけど。
兄弟でも、好きな人と仲良くしているのが気に入らないの。
自分でも本当に最低だと思う。
やめたいけど、やめられない。
なんで私だけ不幸なの?
なんでお母さんたちは早く帰ってこないの?
なんで、
なんで、好きな人まで私から離れるの…??
そのときから、私は狂ってた。
自分のためなら平気で人を傷つけ、
東雲くんと付き合うためならいくらでも勉強して追いかける。
あはは、変だよね。
ていうか、不審者だよね。
最低だよね。
自分でもわかってるのになぁ、、
自分の気持ちを理解してほしいだなんて、無茶なこと言ってさ。
だって、こうでもしなきゃ、お母さんたちは見てくれない。
東雲くんにだって、、
でも、いつのまに取り返しのつかないことになってしまって。
それをわかっていても、謝れなくて…
自分が嫌いになった。
だから、強者という『仮面』をつけている。
必死に明るい優等生であるために演技してきた。
でも、それは全て東雲くんのため。
東雲くんとあなたの下の名前が仲がいいと聞いた日から、
私は、『明るい優等生』という幕を閉じたんだ。
アンケート
夏芽ちゃんのこと、どう思った?
え…こんな過去があったなんて…
20%
かわいとー(かわいそう)
8%
いじめっ子はいじめっ子!
18%
お客様とて許せぬ()
6%
酷い過去があっても、いじめはおかしいよ!
27%
いや、苦手やわ。てか嫌い
22%
投票数: 972票













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!