〈絵名視点〉
〈???〉
…ここは、どこ?
目を開けると、私は海のような場所にいた。
明るいのに、雲の隙間から三日月が出てきている。
空も、パステルカラーのピンクや紫、水色という夢のような色だった。
?…
誰かが私を呼んでいる?
いや、呼ばれてる。あなたの下の名前に呼ばれてる!
あなたの下の名前!!
…え?
声が、でない、??
動けない。
体が固定されてる。
あなたの下の名前!!
あなたの下の名前が謝る必要はないんだよ。
って言いたいのに!
話せない!
どうしてこんなときに!!!
そんなことを思いながら必死に心の中で呼ぶと、あなたの下の名前は私に背を向けてどこかへ行こうとしていた。
待って!!
あなたの下の名前!!!!
目が覚めると、カーテンの隙間から眩しい光が入ってくる。
…私は何をしてたんだっけ。
時計に目を向けると、昼の4:00ごろ。
誰かが安心したような声で言う。
見るからに医者っぽいけど…
喋れた。
もしかして現実?
ガシッ(医者の肩を掴む)
よかった…
ニーゴ…!活動してない!!!!
どうしよう!奏たちにすごい迷惑かけちゃった!!
そういうと、医者はどこかへ行ってしまった。
〈あなたの下の名前視点〉
今日も疲れた。
まぁ、いろいろ辛い気持ちを吐けたからスッキリはしている。
空には綺麗な夕日に照らされてる雲があった。
あはは、この雲、パンケーキみたい!
あっ、猫もいる!
あそこは音符!
…って、夢中になってたな。
なんだか昔に戻ったみたい。
プルルルル…プルルルル…(電話)
姉さんの担当の先生…
どうしたんだろ。
もしかして姉さんの身に何か_____
驚きのあまりに、大声を出してしまうと先生はケラケラ笑っていた。
周りの人も『なんだコイツ』と思ってる目でこちらを向けてくる。
うわぁ〜…
恥ずかし〜…
ブチッ(電話を切る)
姉さんが記憶を取り戻した、と言うことを聞いた私は、全速力(遅いけど)で病院へ行った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!