第13話

第13話
8
2023/12/09 11:50
とは言っても、アイラと一緒に暮らす。そこが心配になっていく。
まだ付き合ったばっかだし、その、、、まだアイラと行為をしていないのだ。私が怖がってしまったので止めてしまった。
マリフ
マリフ
お荷物持ってきましたよぉ〜
スマイス
スマイス
ありがとう!マリフ!
私はマリフが城から持ってきた服や必要な道具を
私の部屋になる所へ持っていった。
マリフ
マリフ
本当に私もここに住んでいいのですか、、、?
アイラ
アイラ
うん。全然いいよ。
後ろからアイラが出てきた。
アイラは私たちを室内に入れた。
前回使わせてもらった部屋はマリフに渡すため、
アイラ
アイラ
スマイスは俺と一緒の部屋ね。
アベッサ
アベッサ
えぇ〜なんだっけ。マリフちゃん?こっちおいで〜
アイラ
アイラ
よろしく頼んだ。
アベッサ
アベッサ
あいよ
マリフはフローリン家の召使いに連れられ先に部屋に行った。
アイラ
アイラ
城じゃないんだしその暑そうな服脱いだら?
たしかに城の時はこの固く分厚い布を羽織らなければならなかったが、今は解放されたこの空間でなんでも好きな服を着ていい。
私は笑顔になり服を選び始めた。
スマイス
スマイス
そういえば一緒の部屋って言われたけど作業の邪魔にならない?
アイラ
アイラ
作業部屋はちゃんとあるから大丈夫。
そう言うとアイラは私をベッドへ押し倒した。
アイラは唇と首にキスをし、服に手を入れてきた。
アベッサ
アベッサ
ん゛ん゛ん
扉の近くで大きな咳払いが聞こえた。
ギクッと焦る私と不服そうに見るアイラ。
アベッサ
アベッサ
邪魔しちゃったならメンゴ。
マリたんに何を教えてあげればいい?
アイラ
アイラ
この家全体の案内と召使い全員に挨拶とか
アベッサ
アベッサ
りょ〜
アベッサさんはパタパタと階段を掛けおり扉を閉めずに行ってしまった。
アイラはため息をつきながら部屋の扉を閉めた。
戻ってくると私の目を見た。
アイラ
アイラ
続きする?
スマイス
スマイス
夜中に、しようかな
アイラ
アイラ
わかった。俺ちょっと用事あるからお父さんのところ行ってくる。
フローリン家は能力を受け継ぐため儀式をするそうだ。
スマイス
スマイス
私は少し出かけようかな
アイラ
アイラ
わかった。
アイラは私の頬にキスをしてラスタ様の元へ行った。
スマイス
スマイス
(どこに行こうかなぁ)
とりあえず私はまだ行ったことのない街に行こうと思った。
アベッサ
アベッサ
奥様〜?どこへ行くのですか?
スマイス
スマイス
少し街へ行こうと思うの。
アベッサ
アベッサ
1人で行けますか?今召使い全員マリたんのこと教えてるんだけど、
スマイス
スマイス
えぇ大丈夫よ!
私は街まで歩き始めた。
ついた街はとてもキラキラしており人で溢れかえっていた。
突然後ろから声をかけられた。
目に映ったのは
スタース
スタース
スマイス!スマイスも家族と離れられたんだな!
スタースだった。隣にはジュピターもいて2人で街を歩いていた。
ジュピター
ジュピター
こんにちわ!
スマイス
スマイス
こんにちわ!
どうやらスタースはベリースヒ公爵の家で住んでいるようだ。
態度が急激に変わったスタースに違和感を覚えたが、家族と離れて幸せに住んでるのだったらまぁいいや。
少し歩いたところで急に人混みでは無く人もそんな通らない道になってきた。
グロチェスター
グロチェスター
嬢ちゃん良い体してんじゃん
少し豪華な服装をした男が現れた。召使いもそばにいた。
豪華な服装をした男は私の体をベタベタと触った。
ブロッサス
ブロッサス
どうします?主人。持って帰りますか?
グロチェスター
グロチェスター
そうしよう。あぁ楽しみだなぁ。
豪華な服装をした男はニタニタと笑い召使いは私を担いだ。
スマイス
スマイス
は?ちょ、え?は?
スマイス
スマイス
やめてよ!離してよ!
私は必死に抵抗をした。 
しかし召使いは私を担ぎどんどん車の方へ向かっていく。
その瞬間グンッとなにかに引っ張られた。
アイラ
アイラ
俺の妻に何してんの。
スマイス
スマイス
アイラ?!どうしてここに
ブロッサス
ブロッサス
えっ?身長たかっ。えっっ?
グロチェスター
グロチェスター
威圧感半端ない…
私を誘拐しようとした人達は焦りだし逃げ道を探すような動きをした。
アイラは男たちの襟を掴み迫った。
アイラ
アイラ
何しようとしたの?ねぇ、何しようとしたの?
グロチェスター
グロチェスター
いえ、その、ほんとに
ブロッサス
ブロッサス
ごめんなさい!!!もう二度としません!
召使いは主人を置いて逃げてしまった。
グロチェスター
グロチェスター
は?あいつっ
アイラ
アイラ
まぁいいや。帰ろ、スマイス。
スマイス
スマイス
う、うん
スマイス
スマイス
なんでここに居たの?
アイラ
アイラ
アベッサに聞いたら街へ出たとか言って探してみたら居ないしもっと進んでたらスマイスの声がして
アイラ
アイラ
てか何で召使い付けなかったんだよ
怒られてしまった。
スマイス
スマイス
忙しそうで、、、
アイラ
アイラ
スマイスに何かあったらアイツら全員クビにしてやる、、、
スマイス
スマイス
ええっ?!
その時上に何かを咥えたカラスが飛んでいた。
アイラ
アイラ
お父さんのカラスだ、
カラスは私達を見つけた途端下へ降りてきて咥えていた手紙を渡した。
手紙を見ると
アイラ
アイラ
俺の嫌いな奴が、スマイスに会いたがってるって
スマイス
スマイス
嫌いな人?誰?
アイラ
アイラ
俺のいとこだよ。
スマイス
スマイス
いいじゃん。私も会いたい!
そんなこんなで家に着いてしまった。
自部屋で話し合うことになった。
アイラ
アイラ
ほんっとにアイツやばいから
お父さんが婚約者選んで連れてくると
必ずいとこはどこだって聞くんだよ。
必死な表情でアイラは私の肩を掴んでグワングワンと振ってきた。
アイラ
アイラ
皆いとこの方行くんだよ。
いとこの事知らない奴もいとこを知った瞬間皆そっちへ行く
アイラ
アイラ
別に俺はそれでも良かったけど。スマイスは別だ。
コンコンと窓を叩く音がした。先程のカラスがまた手紙を咥えていた。
アイラは手紙を開き読んでいくにつれ顔が絶望の顔へと変わっていった。

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