第23話

❋ 西畑大吾 × 朝
4,960
2019/05/30 10:58





西畑side













「だいごくん」






『……』






「だいごくん、朝だよ」






『……』






「だいごくーん」






『……』






「もう、起きないならいたずらするよっ」






『……』
























チュッ






軽く頬に触れたあなたの唇





近づいたあなたが離れる前に





腕を引っ張って顔を近づける
























「え、ちょっとだいごくん…!?」






『朝からうるさいねんけど』






「いや、だいごくんが起きないからじゃん…!」






『まだ早いねんからいいやん』






「今日外でデートしてくれるんでしょ…!?」






『んー、やっぱ家デートにへんこー』






「むぅ、なんでよ」





























ムスッとするあなたの顔をムギュってして





もっかいキスする





























「なっ、」






『ぶさいくやったからキスしてやった』






「ぶさいく…!だいごくんなんて嫌い!!」






『ふっ、そんなん冗談に決まっとるやん』






「冗談でもぶさいくとか言われたら傷つくし」






『はいはいごめんなあ、はい、おいで』





























文句を言いながらも抱きついてくるあたり





ほんまに俺のこと好きなんやって思う





まあ、俺も好きなんやけど




























「ねぇ、早く準備して行こーよ」






『もう今日は行かんってさっき言ったやん』






「なんでよー、」






『今日は家でゆっくりしよーや』






「そんなんいつもじゃんか」






『じゃあ次の休みのときな』






「それ前も言ってた」






『まあまあ、今日はゆっくりしよな』





























朝からあなたが可愛すぎて外に出すのが嫌だなんて





本人に言える訳ないから





その代わり今日はとことん甘い日にしよう










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