第11話

後輩
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2025/04/01 00:15 更新



『え、あ〜うん。なるほどね。』




輪湖は表情をコロコロ変えながら受け答えする。


電話の相手は、村上鋼のようだった。





◉ 《嗚呼。新入りで、ワンコと手合わせしてみたいらしくてな。すまないが頼めるか?》




『あら…向上心のある子で。』




◉《ははは。そうだな、驚くと思うぞ。》




『まぁ、手合わせは良いとして今からは無理よ。用事あるし、早急でも4時間はほしいところかな。』





◉《いや、大丈夫だ。15時ぐらいで頼めるか?》





『うん。それなら大丈夫だと思う』




◉《ありがとう。じゃあ、ロビーで。》











浅間「話は、終わったか?」




浅間は手元のタブレットから視線をワンコに移した。


作戦室のソファに埋もれるように座っている。




『後輩の指南さ』




浅間「そう。」




光圀「蘭。次のランク戦の対戦相手は?」



浅間「那須隊、玉狛第二との三つ巴。玉狛第二は今シーズンから参加のルーキーだ。那須隊とは連続の対戦らしいがな。」




光圀「じゃぁ、マップ選択権は私たちにあるな。」



『作戦は?』




浅間「フォーメンションFで那須隊崩しだ。」


※フォーメンションF
 浅間を中心とした遠距離重視のフォーメンション



『玉狛第二はどうするの?玉狛第二のスナイパーは、フォーメンションFに効果的な高台崩しを連鎖で行えるけど。』




浅間「玉狛のログは見た。スナイパーにもシューターにも俺を崩せるほどのポテンシャルはない。玉狛にそこまで興味をそそる部分はない。」




『__そう』




光圀「まあ、油断はするなよ。」




















ここまでだな










『ムラカミク〜ン!』




輪湖は村上の肩に飛び乗った。




『アハ〜!不機嫌?ごめんね〜!』




村上「怒ってないから降りてくれ。」



『は〜い』




輪湖は綺麗な着地を決める。




?「ほう、この人が例の。」




村上の影から小さい男の子が出てきた。

白いふわふわな髪だ。外国人だろうか。




空閑「ハジメマシテ。空閑遊真です。」




『あら、はじめまして〜。』



『名前的にすんごい日本人だね。ウケる。』



空閑「ちょっと諸事情がありましてネ。」



『見るからに、玉狛の坊やとこの子だね。
 私は、輪湖あなた。ワンコ先輩かワンコと呼んでくれ。さんは付けるなよ』



空閑「じゃぁ、ワンコ先輩と。
   ところで、玉狛の坊やとはオサムのことですカ?」



村上「ああ。ワンコは気に入ったやつを名前で呼ばない癖がある。」



『興味が勝って名前を覚えられないだけさ。オサムと言うんだねあの坊やは。』




空閑「オサムは芯の通った正直で良いやつです。」




『ははは。知ってる。』








あなたが空閑の頭に手を置いた。


優しく輪郭を撫で、降ろす。





空閑「………………………?」







『苦労したな』







空閑「それは…」



『さて!立ち話はここまでとして、ブースに入ろう!』



『村上も、空閑が終わったら殺るだろ。私と。』




村上「いいのか?」 

 

『せっかくだ。』







『さて、どっちの“私”が好みかな?』

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