第14話

分析
98
2019/06/30 10:46
鎖野 晴明
鎖野 晴明
…!!!!
九尾
九尾
お、ビンゴ?
 晴明はジリジリと後ずさりする。



九尾
九尾
まだまだ行こうか。
まずお前の使ってる拘束技。これの重大な前提条件は、「気配が感じられないと使えない」ってことだ。
鎖野 晴明
鎖野 晴明
っ!!!
九尾
九尾
この勝負、真っ先にお前が俺らを拘束してたら終了だったはずだ。なのに、何故今俺に対して技を発動しない?その理由は…



 

 九尾がニタリと笑う。

 晴明に、汗が滲み出ている。


九尾
九尾
今、俺が気配を消しているからだ。


 九尾はケタケタと笑うと続ける。


九尾
九尾
気配を感じ取るには二つの方法がある。
一つ目は普通に目で捉えること。
二つ目は妖力を頭で感じ取ること。
盲目なお前には、後者の方法でしか気配を感じられない。まさかと思って気配を消して正解だったな。
鎖野 晴明
鎖野 晴明
…よくわかったね。
九尾
九尾
まあ俺は職業柄洞察に優れてるんだ。
鎖野 晴明
鎖野 晴明
さて…



 晴明は引きつった笑みを浮かべる。


鎖野 晴明
鎖野 晴明
流石は大妖怪、九尾様だ。この現状どうしたものか。
九尾
九尾
決まってんだろ?死ね。


 九尾は炎で晴明を取り囲む。


 そして、一つ目を抱きかかえて言う。


九尾
九尾
今回は時間が無いからしっかりと息の根を止めてやれない。悪いが退散だ。
 

 そして、風のように消えていった。




プリ小説オーディオドラマ