それから私達は、
浮き輪などに空気を入れ、
パラソルと敷物を敷いた。
一瞬、やっぱり行かない方がいいんじゃないかと、
止めそうになった…
そして、3人も海へ行った。
少し無理やりだったが、
無事行ってくれて助かった。
何しろ、人の多さと、
久しぶりに見る生の海で、
少し吐きそうだった。
まぁ、もしかしたら、
車酔いなのかもしれないけど、
基本、多くの人が居るところに
行かなかった私は、
多少引きこもりなのかもしれない…
普通なら何も無いが、
以前の経験から、そんなことを思ってしまう。
余計なフラグは立てない方がいいのか…
水着も、わざわざ買うのもバカらしく、
以前、その親友の進めで買った、
ビキニだし、
海に入る気には到底なれない。
バッシャーン!!
ここまで聞こえてくる、あの6人のやり取り。
そう思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!