文化祭の帰り道。
僕はあなたの下の名前ちゃんと一緒に帰ることにした。
あなたの下の名前ちゃんと帰るの、久しぶりだなぁ・・・
ここで言わなかったら・・・しばらくまた・・・会えない気がする・・・
そう直感が思い、気付くと僕はあなたの下の名前ちゃんを呼び掛けていた。
言え。
言わなきゃ。
僕は出来る。
きっと、大丈夫。
ここまで言って、はたと動きを止めた。
顔を真っ赤にさせて動かないあなたの下の名前ちゃん。
ここがきっと家だったら、思いっきり抱きしめていただろう。
理性を抑え込んで、手だけ差し出す。
わざと呼び捨てで呼んであげれば、また顔を赤くするあなたの下の名前ちゃん・・・いや、あなたの下の名前。
そんなところも、可愛いよ?
反撃とばかりに僕の事も呼び捨てで呼んできた。
僕も顔が赤くなった。
優しい風が、あたりを包み込んだ。
次回、最終回です!!
(書くの下手になってますよね、ごめんなさい)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!