第28話

不思議
4,376
2024/03/04 13:34 更新
 
 私はカル君と出会って、少しは自分を肯定できるようになった。
 
 ・・・・・・でも、私はまだ全然自分のことを認められてないない。
 死にたくないとは思っているけど、自分は死ななきゃいけない存在だとも思っているのは変わらないから。
 
 それは特に優秀で価値ある人に対面した時、頭の中を覆い尽くす。
 だから、できるだけ会わないよう気をつけていたのに・・・・・・












































 ドンッ。
 
(なまえ)
あなた
わッ・・・・・・
 
 後ろによろめいた私の肩を、カル君が支えた。
 
(なまえ)
あなた
あ、ありがとう、カル君・・・・・・
カルパッチョ・ローヤン
ん、いいよ
カルパッチョ・ローヤン
怪我はしてない?
(なまえ)
あなた
うん、大丈夫・・・・・・
(なまえ)
あなた
あ、あの・・・・・・お怪我は、してませんか・・・・・・?
 
 私はぶつかってしまった人に目を向ける。
 
 見た感じ、外傷はないみたいだけど・・・・・・
 って、この人は・・・・・・
 
カルパッチョ・ローヤン
先輩、ちゃんと前見て歩いてよ
カルパッチョ・ローヤン
あなたに何かあったら、先輩といえども殺すから
マックス・ランド
わ、わかったから殺すのはやめてくれ⁉︎
 
 カル君の物騒な発言に言葉程怖がっていない彼は、アドラ寮三年のマックス・ランド先輩。
 神覚者候補選抜試験にも出場したすごい人。
 
 でもカル君に大怪我を負わされたはずなのに、結構仲良さそう・・・・・・
 
マックス・ランド
あなたちゃん本当にごめん‼︎
マックス・ランド
怪我してないか⁉︎
(なまえ)
あなた
あ・・・・・・はい・・・・・・
マックス・ランド
そっか・・・・・・良かったぁ・・・・・・
 
 心底安心したようにホッとする先輩。
 
マックス・ランド
危ない危ない
マックス・ランド
あなたちゃんに傷ひとつでも付いてたら、神覚者試験の時みたいに重症を負わせられるところだった・・・・・・ッ!
 
 本当に・・・・・・なんであんな大怪我負わせた人を目の前に、そんなけろりとしていられるんだろう・・・・・・
 私はすごく不思議に思った。





──To be continued





プリ小説オーディオドラマ