一階リビング、私は青い顔をしながら机に突っ伏していた
多雨(前から思っていたのだけれど、彼女とあなたの母の料理は劇毒か何かなの? 毎回毎回、出てくる物がとても料理しただけには見えないのよ。
うるさいな、ちゃんとした料理だよ...
漫画じゃないのに何故かこういう料理を作る才能って逆にすごいよね
そんなことを思いながら死にかけていると、お姉ちゃんはハッと思い出したように動き出した
きらきらの笑顔でそういう姉に、私は改めて(天然って恐ろしい)と思ったのだった
あの後、何とか料理を完食し、お風呂に入り、ベッドに入って寝ようとした時、
ピリリリリ、ピリリリリ
とスマホが鳴った
これから寝ようと思ってたのに、と少し不機嫌になりながらもスマホを手に取り、「もしもし」と今自分が出せる一番低い声で出ると
電話の向こう側にも聞こえるように大きくため息をつくと、スマホからは苦笑の声が聞こえてきた
そう返した瞬間に、スマホの向こうから「そろそろ降りてきなさーい!」と女性の声が聞こえた
そう言われ、スマホから切れたことを知らせる『ツーツー』という音が鳴った
そう呟いて部屋の電気と窓を確認して、ベッドに入る
そう小さく呟いた声は、いつも通りお姉ちゃんと同じタイミングなのだろう















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。