第23話

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2025/02/26 17:06 更新




またいつものように、チェウォンが大した用もなくやって来たんだと思っていた私は、インターホンの画面に誰が映っているかなんて確認もせず玄関を開ける。


するとそこにいたのは、今一番会いたくない人だった。












ミンジュ
ミンジュ
……オンニ、…



(なまえ)
あなた
、なんでミンジュがここに…




ミンジュ
ミンジュ
…チェウォンオンニから聞きました
ミンジュ
ミンジュ
オンニの住所も、留学のことも。
それから…昔のことも、
(なまえ)
あなた
え、…?


この状況も、ミンジュの話している意味も。
私はうまく理解ができなかった。


ミンジュ
ミンジュ
なんで…なんで教えてくれな
かったんですか、留学するって。
ミンジュ
ミンジュ
私と会う前からもう、決まってた
ことなんでしょう…?
(なまえ)
あなた
っ、……それは…



ミンジュ
ミンジュ
、私が…!
ミンジュ
ミンジュ
オンニが少しの間留学に行くってだけで、オンニのことを忘れるって…ほんとに思ったんですか…?
(なまえ)
あなた
…!



地面に落としていた視線を再度あげれば、ミンジュは今にも泣きそうな顔をしていた。




私は……何を恐れて、ミンジュに隠し事をしていたんだろう。



親しくなるのが怖かった?
距離が縮まることが?
それとも…留学に行って、忘れられること?








(なまえ)
あなた
……ごめん、…



謝ることしかできない私に、ミンジュは1つため息をついた。




ミンジュ
ミンジュ
…オンニは、いつも謝ってばかり…
ミンジュ
ミンジュ
私が聞きたいのは…謝罪でも何でも
なくて…オンニの本心です。


そう言い切ると、ミンジュは私の頬を両手で包み込み。下を向いてばかりの私と無理やり視線を合わせる、


咄嗟の出来事で、抵抗することはできなかった。




ミンジュ
ミンジュ
……私は、オンニのことが好きです。
ミンジュ
ミンジュ
それに気づいたのは最近だけど…
多分、初めて出会った時から。


ミンジュ
ミンジュ
オンニは私のこと、どう思ってるの…?




そう問いかけるミンジュの口調と視線は、今までで1番優しくて、柔らかかった。


そして、"好き"という言葉は、私が聞きたかった言葉であると同時に、聞きたくなかった言葉でもあった。








"私は好きだよ、あなたのこと。"





…あのオンニも、私に好きだと言ってくれた。
でも、突然居なくなった。もう会えることもない。


私の抱いていた"好き"とオンニの言う"好き"が、違うものだったと今では分かってる。



でも私は、自分の好きな人が離れて行く経験をするのはもう嫌だった。だから感情に蓋をした。


人を好きになるのは、辛いことだと思い知ったから。





だけどもう、自分に嘘を吐くのはできないと思った。


私を見つめるミンジュの目が、あまりにも綺麗だったから。




(なまえ)
あなた
……………好き、




(なまえ)
あなた
…好きだよ、ミンジュが……










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