──師範が任務に向かってから2日。
師範の鎹鴉、銀子ちゃんが伝令を伝えに来てくれた。
急いで支度を済ませ、銀子ちゃんの後を走り出す。
──森を駆け抜けること数十分。
産屋敷邸に到着し、急いでお館様の元へ向かう。
無礼ながらも、私は開口一番お館様に問う。
私の目に映る師範は、
───いつもより1回りほど小さくなっていた。
突然の出来事すぎて状況を理解できない。
困惑していると、遠くから黄色い悲鳴が。
なんと柱が全員集合。私場違いでは……?
ぎこちなく、不死川さんの隣に腰を降ろす。
少しばかり震えてるのがバレないよう祈り、お館様の話に耳を傾ける。
お館様の後ろで、少し怯えている様子の師範に近づく。
師範の名前をこうして呼ぶのは初めてなので、歳下(元から……)の師範に対して、ぎこちなくなってしまった。
──こうして、小さくなった師範との生活が始まった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。