その数日後
事は起きた
昼食中
『あなたちゃんは何にするの?』
『了解!』
結局あの教授の名前はしらぬままだ。
『はい!蕎麦定食』
『なになに~?』
『あぁ~、あの教授は「アナイクス」教授だよ。』
『けど、本人はアナイクスと呼ばれるのが嫌いみたいでね
…』
『「アナクサゴラス」って皆呼んでるよ。』
『そうらしいけど、黄金の血を流しているのは誰も見たことないって…』
その後、数分雑談を喋り続けた。
そして、起きてしまった。
『なに?この揺れ…』
にしては、段々強くなっていく揺れ
誰も立っていられない程に揺れている
揺れ行く視界の端で、アナイクス教授が立っていた
教授が立っている先には、暗黒の潮による、魔物が現れていた
ついに、ここ樹庭までもが侵食してしまったようだ…。
アナイクス教授はおそらくそいつと戦っているのだろう…
そう唱えた瞬間、私の回りに金色の糸が張り巡らされた。
アグライア御姉様…?
いや、
『おい!揺れが収まってきたぞ!』
『きっとアグライア様が金糸を張ってくれたお陰だ!』
揺れが収まった樹庭で、生徒は皆無事でありながら、
アナクサゴラス教授は、生徒を庇い…命を落とした。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!