三月、高校に合格したその日、母さんから再婚することを知らされた。
2年前に親父を事故で亡くし、それまで女手一つで俺のことを育ててくれた強くて優しい母さんの決めた人なら、俺は反対しないと、
再婚を受け入れた。
そして今日は、その再婚相手と会う日。
聞けば、その相手にも子供がいて、歳は一つ上。
高校は俺が今年から通う所と同じらしい。
今まで年上と関わることが少なかった俺は、仲良くなれるか不安で、前日の夜はあまり眠れなかった。
瞼が落ちないように目を擦り、
義父たちが待つ新しい家に向かった。
緊張してあんまり上手く話せないけど、優しそうないい人で安心した。
辰哉さんも同様、物腰柔らかそうな人。
声がすごく優しくて、薄れていた眠気にまた襲われそうになった。
いきなり二人きりなんて、緊張する……
あまりにも急なことでまた不安になるけど、母さんに押されて辰哉さんに着いて行った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。