仕事の方がひとまず落ち着いた今日。
なんとなく心残りがあるものの、久しぶりに学校に来た
朝のホームルーム前。
先生が『転校生を紹介する~』と、声を出した瞬間周りがざわめき出した。
僕の隣の空いた席。
きっとその転校生やらは僕の隣だろう。
先生に呼ばれた転校生は、教室に入って来た
が、あるき出した時、バランスを崩して
つまずいた。
転校生は、黒板の前に立った
女子達が騒いでいる、
僕は、その時『この子は誰からも愛される子だ』と思った。
案の定夏咲さん、は、僕の隣だったが、
悪い気はしない。寧ろ自然と仲良くしてくれる様な子だった。
ドジだが……
リュックを置いて、教科書を取り出すとき、
ちょっとリュックから手を離したら
リュックが倒れて教科書ぶち撒けたり
音楽のときに使うリコーダーを手に持ち、
手をブラブラ前後に振っていたら、リコーダーを勢い余って手から離し、リコーダーを
ぶっ飛ばしたり
と、とにかく、ドジだった。
ある日の、昼休み、屋上で、お昼をしていたら夏咲さんがやって来た。
彼女の言う通り、この学校の屋上は
使用禁止になっているため、みんな立ち寄らない、
僕は、教室の雰囲気が嫌いだから、毎日屋上でお昼を食べているのだが……
いや、嘘だろ…
(さっきも言ったが)屋上は、使用禁止な為
鍵がかかっている。
だから僕は、3回の一番端にある空き教室のベランダに出て、屋根と思わしき物を
少し歩いた所にある、
鉄パイプを使いここまで来ている。
ちょうど鉄パイプのいくつかの繋ぎ目が
足掛けとなるのだ。
あれをのぼって来たのか……?
見るからに華奢そうなこの子が……?
そういう彼女の顔は、いつもより凛として見えた………














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。