最近は仕事が長引いて真夜中に帰ることも少なくない
そんな夜中に決まって見かけるのが、女の子だった
その子はほぼ毎日と言っていいほど、暗い夜道を1人で帰っていた
毎晩見かけるうちに段々興味をひかれていって、同時に心配になった
マネージャーは何も聞かずに彼女を車でつけてくれた
俺が気になったのは、家族の存在だった
こんな真夜中にJK1人で夜道を歩かせるなんて、と思った
せめて誰か迎えに行くとか、なんか1人にしない方法あるだろって思って
マネージャーが車を停めた少し先の家にその子が入っていくのが見えた
大きな一軒家に入っていく彼女の背中は、少し哀愁漂っていた
家の中は、真っ暗だった
たくさんある窓という窓からは光などなく、漆黒の闇が家の中に広がっているように見えた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。