第5話

第五話
13
2024/12/31 04:02 更新
あなた
玲くんお待たせー
氷室 玲
おかえりー、てあなたの下の名前ちゃん大丈夫?
あなた
へ?な、何が?
氷室 玲
何がって、顔色悪いよ
バックに入れていたミニミラーを取り出して確認すると、確かに恐ろしいほど顔が青白かった。
あなた
ごめん。なんか、さっき食べすぎちゃったのかも
あははと笑って誤魔化してみたけど、玲くんは心配そうな顔でこちらをじっと見つめたままだった。
氷室 玲
今日はもう帰ろうか
あなた
えっなんで?私全然元気だよ?
氷室 玲
無理してるのバレバレだから。家まで送るね
あなた
ごめんね。せっかく楽しみにしてたのに
氷室 玲
楽しみにしてたのはあなたの下の名前ちゃんも同じでしょ?またすぐ来よう、ね?
あなた
うん。ありがとう
玲くんが差し出してくれた手を取って、その日は家に帰った。
その夜、ベッドに入ったはいいものの、なんとなく寝付けずにいた。
あなた
もしも、あの話が本当に私の思ってる通りだとしたら、玲くんは今までずっと、嘘をついてたってこと、だよね。
夜は嫌いだ。嫌なことばかり考えてしまう。
もうこれ以上何も考えたくなくて、私は必死に目を閉じた。

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