第62話

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2021/07/21 05:19
あなた
…… は?何言ってんの?










思ったより低い声だった。

悟は微動だにせず、あくまで冷静になって話す。











五 条 悟
五 条 悟
もう過去に来るのは辞めろ
お前の言うこともわかる、けど、
あなた
分かってねぇよ
あなた
何も分かってねぇよ、悟は。
私が辞めたら誰がやるの?
誰もいないのに、
誰が皆を助けられるわけ!?
五 条 悟
五 条 悟
だから助けなくていいっ言ってんだよ
過去を帰れば今まで死ななかったやつが
死ぬこともありえるだろ












悟は冷静に話す。

対して、私は完全の頭に血が上っていた。











あなた
そんなの知るかよ!!
私は仲間以外はどうでもいい、
他の奴が死んだってどうでもい!!
五 条 悟
五 条 悟
だから!!過去を変えることで、
死ぬはず無かったお前も死ぬかもしれないって言ってんだよ!!!











思わずカッとした。












あなた
んな事どうでもいい!!
いいか?私はお前らを
思い出す日々なんて過ごせない!!!
皆が死ぬなら私も死ぬ、全員死ぬか私だけ死ぬか。選択肢がそれしかないなら
___________ 私だけ死んだって構わない!!
















むしろそっちの方がいい

そっちの方が悲しくない、寂しくない。








自分で出した声が頭に響いて、包帯の巻かれている頭がガンガン傷んだ。



息切れしながら悟を睨む。


















あなた
絶対誰も死なせない
遺言は要らない、絶対失わない














高専の皆が好きなんだ。

馬鹿やって喧嘩して笑って、助け合って、






そんな時間と日常を愛おしく思う。













もう、誰もいない世界を1人で過ごしたくない。

















五 条 悟
五 条 悟
……、分かってる、分かってるよ
五 条 悟
五 条 悟
お前が仲間を大事に思ってるのも、
1人になるのが
屈辱で、寂しくて、焦燥感で堪らないのも
んな事、全部わかってんだよ





















,








五 条 悟
五 条 悟
だって、俺もお前に置いていかれたくないから








___________NEXT

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