そして、OnlyとAlsoの間で肝試しの話は進み、ついにナンタイ山に向かう日がやってきた。
リズside
夜。Onlyメンバーは全員ナンタイ山のふもとに集合していた。拠点があるバンカラ街からだいぶ離れているから、今夜はハイカラスクエアにあるAlsoの拠点で泊まらせてもらうことにした。だが…
Alsoが一向に出てこない。ハイカラスクエアからそう離れてないはずだが…
お、きたきた。ハンナが大慌てで謝罪の声をあげる。
やれやれ。そんなことだと思ったよ。
まあとにかく全員揃ったわけだ。覚悟を決めてあたし達はふもとの雑木林に足を踏み入れた。
中はもちろん真っ暗で、灯りは懐中電灯1本だけだ。
いかにも幽霊が出そうな雰囲気が漂っている。
仲良しだなーあそこの兄妹。なんて思いながら足を進めていると、頭の上に一滴の雫が落ちてきた。
気のせいかと思っていたそれは、瞬く間に大雨に変わった。足場の悪いここではとても危険だ。
リオが運良く建物を見つけたみたいだ。見ればなかなかにデカい洋館のようだ。
誰かいるのかも分からないが、ひとまず雨が止むまで雨宿りさせてもらおう。そうしてあたし達は洋館の重い扉を開けた。
お世辞にも綺麗とは言えないが、雨宿りには十分だろう。しばらく雨が止む気配はないし、しばらくここで待機だな。
パシャッ
イフたちの声で一斉にナマコフォンを確認するも、誰の写真フォルダにも変化はなかった。
ロロがボソッと言った。まさか本当にここは幽霊屋敷なのか…?
ということでいざ、館内探索!といこうとした瞬間、カルが呟いた。































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。