ゆっくりと目を開けると、見慣れない天井
ここどこだろう…
ていうかなんで私ここにいるんだっけ……
周りを確認するために上体を起こそうとしたけど、腕が思うように動かなかった
全身がだるくて、まるで重りをつけられたようだ。
真横から聞こえた、聞き慣れた声に視線を向けると
啓悟が椅子に腰かけたまま、腕を組んでこっちを見ていた。
いつもと変わらない表情だけど、少しだけ安堵の色が浮かんでるようにも見える。
え
どんなに体調悪くなった日でも、こんなに寝たことないのに…
過去最高記録を突破してしまった。
あのとき、確か
天井が崩れると思って飛び上がって、
あ、でも途中であの匂いが……
……これ以上は、思い出すのをやめよう。
それよりなんで助かったんだろう
助けてくれた人って誰だろう…
そうだよね、結構心配させちゃったよね
……ん、まてよ
3日も気絶してたのにこんなタイミングよく目の前に現れることあるか?
てかそもそもなんでこっちに?仕事は??
今絶対心読まれた
大事な話?
いつも啓悟が言う大事な話は全然たいしたことじゃないけどな
でも今の啓悟の眼差しは、ふざける時の目じゃない。
仕事の時の真剣な目。
私もちゃんとしよう。
私は入学前に見せてもらった年間のカリキュラムを思い出す
他の理由…











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。