私は青渚 海。親友のことが大好き
これから少し、こないだあったことを話すね
こないだ親友と友達遊ぶ予定があって
待ち合わせのときから話そうかな
友達「あと彩芽だけだね」
友達「彩芽ちゃん、いつもぴったりにくるよね」
麦原 彩芽、私の親友の名前ね。
彩芽は結構人気者で、本人は
「友達あんまいないよ」
とか言ってるけど、周りの子が聞いたら悲しむだろうねw
まあそんな彩芽に私は親友って言ってもらえてるから、
凄いでしょ!正直めっちゃ嬉しい
友達「彩芽ちゃん遅いねー」
友達「珍しいね、何かあったのかな」
友達がこんなこと言ってるとき
私はと言えば完全に空気になりながら
「珍しいかな?」なんて思ってた
だって私が遊びに誘われるのなんて(多分)彩芽と親友だからってだけだから私は空気になるしかないし、彩芽の遅刻は私からしたら普通だったから。
それでつい
「多分連絡ないし、寝坊かな。今スーパーの前らへんくらいのとこ歩いてるんじゃない?」
なんて、訳知り顔で言っちゃって
案の定、適当に反応されて会話は終わり。
「あ、彩芽そろそろ着くって」
友達「お、何処からくるかなー」
シーンっとした空気の中通知が来て見たら
彩芽から「ごめん!今信号前!」ってきてた。
グループLI◯Eで言えばいいのに、
なんで私に送ってくる?wって思ってたら彩芽が着いた。
彩芽「ごめーん!寝坊した!」
「ほんとに寝坊してるしw」
友達「さすがwいつも一緒にいるだけあるね」
友達「完璧に当てられてるw」
みんなで少し話してそのまま歩き出すと、
彩芽が定位置かのように自然に私の横にくるもんだから、
「気使わないでいいよ?」
って言ったら
「一緒に話したいだけだし、見てないと海、
すぐ後ろ歩こうとするでしょ」
って言われて、図星なので黙った。
こういう天然たらしなとこ、あるんだよな。
彩芽「そういえば海、なんで分かったの?」
なんで寝坊と歩いてる場所分かったの?
と聞かれたから、ちょっとふざけてみた。
「盗聴器とGPSつけてるからねー」
彩芽「え、海ならほんとにやってそう…」
私の親愛が伝わってるのは良いが
さすがに犯罪に手を染めてると思われるのは心外w
「なんでよwやってないよww」
彩芽「やるかもしれないけど、とか言いそう」
「なんで分かったの?w」
彩芽「ほらぁ!でもやってないならほんとになんでいつも私のこと分かるの!」
たまに暇でLI◯Eを送るときに
「その絵いいね!今度見せてね!」とか適当に送ったら「え、なんで絵描いてるの分かったの」
ってくるやつwたまたまなんだよねw
「勘だってw大体やってる事読めるのw」
彩芽「私も海のやってること当てたい!」
「頑張れww」
さっき当てたじゃんって思いながら
可愛いな、こんなんだと多分隠れてモテてるんだろうな
って思った。
「彩芽に好きな人出来たら教えてね」
彩芽「分かった!海も教えてね!」
「なんで?w絶対出来ないって言ってるやんw」
まず男嫌い、男の知り合いすらいない。
親友一筋の私にそんなの出来るわけないのに
彩芽はよく分からないよね。
「私は自分で避けてるからいいけど、彩芽は私のせいで彼氏もできなそうだよね」
彩芽「私もいらないんだけど、つくってほしいの?」
「そりゃあ、私が離れたときに彩芽と一緒にいてくれる人がいないと、一人になっちゃうから」
でも変な男に捕まって欲しくなくて色々言うから、
私ってめんどくさい女だなーw
彩芽も彩芽で男に興味ないから、心配だよ。
彩芽「ずっと一緒に居ればよくない?」
「それは無理でしょ、私は東京行くしwwいっそほんとに今貯めてるお金で盗聴器買おうかな…」
彩芽「海ならいいよー、なんならおそろにする?」
「ええ?www冗談ですよ?冗談ですよね?ww」
あまりにも普通のトーンで話すものだから
びっくり&爆笑してしまった私。
そもそも盗聴器おそろってなんだろww
彩芽「盗聴器ってそもそも買えるのかな?」
「知らないよw真面目に考えないでw」
彩芽「だって気になるじゃんww」
「それはそうだけどw(冗談)」
お互いを好きすぎる私達、これでも恋愛感情はない。
それでも最高に親友を愛してる!
シスターコンプレックスとかならぬ
フレンドコンプレックス?wwフレコンかもww
この辺で惚気話は終わるね、聞いてくれてありがとう!
私の親友、あげないからね?あははw
それじゃあばいばーい!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。