第6話

フレンドコンプレックス
1
2024/06/28 08:00
nekko
nekko
最後の罫線のところからは、読むの注意!
短編集怖いのばっか書いてるかもww
私は青渚 海。親友のことが大好き

これから少し、こないだあったことを話すね

こないだ親友と友達遊ぶ予定があって
待ち合わせのときから話そうかな


友達「あと彩芽だけだね」
友達「彩芽ちゃん、いつもぴったりにくるよね」


麦原 彩芽、私の親友の名前ね。
彩芽は結構人気者で、本人は

「友達あんまいないよ」

とか言ってるけど、周りの子が聞いたら悲しむだろうねw
まあそんな彩芽に私は親友って言ってもらえてるから、
凄いでしょ!正直めっちゃ嬉しい


友達「彩芽ちゃん遅いねー」
友達「珍しいね、何かあったのかな」


友達がこんなこと言ってるとき
私はと言えば完全に空気になりながら
「珍しいかな?」なんて思ってた

だって私が遊びに誘われるのなんて(多分)彩芽と親友だからってだけだから私は空気になるしかないし、彩芽の遅刻は私からしたら普通だったから。
それでつい

「多分連絡ないし、寝坊かな。今スーパーの前らへんくらいのとこ歩いてるんじゃない?」

なんて、訳知り顔で言っちゃって
案の定、適当に反応されて会話は終わり。


「あ、彩芽そろそろ着くって」
友達「お、何処からくるかなー」

シーンっとした空気の中通知が来て見たら
彩芽から「ごめん!今信号前!」ってきてた。
グループLI◯Eで言えばいいのに、
なんで私に送ってくる?wって思ってたら彩芽が着いた。


彩芽「ごめーん!寝坊した!」

「ほんとに寝坊してるしw」

友達「さすがwいつも一緒にいるだけあるね」
友達「完璧に当てられてるw」


みんなで少し話してそのまま歩き出すと、
彩芽が定位置かのように自然に私の横にくるもんだから、

「気使わないでいいよ?」

って言ったら

「一緒に話したいだけだし、見てないと海、
すぐ後ろ歩こうとするでしょ」

って言われて、図星なので黙った。
こういう天然たらしなとこ、あるんだよな。


彩芽「そういえば海、なんで分かったの?」

なんで寝坊と歩いてる場所分かったの?
と聞かれたから、ちょっとふざけてみた。


「盗聴器とGPSつけてるからねー」
彩芽「え、海ならほんとにやってそう…」


私の親愛が伝わってるのは良いが
さすがに犯罪に手を染めてると思われるのは心外w


「なんでよwやってないよww」
彩芽「やるかもしれないけど、とか言いそう」
「なんで分かったの?w」
彩芽「ほらぁ!でもやってないならほんとになんでいつも私のこと分かるの!」

たまに暇でLI◯Eを送るときに
「その絵いいね!今度見せてね!」とか適当に送ったら「え、なんで絵描いてるの分かったの」
ってくるやつwたまたまなんだよねw


「勘だってw大体やってる事読めるのw」
彩芽「私も海のやってること当てたい!」
「頑張れww」

さっき当てたじゃんって思いながら
可愛いな、こんなんだと多分隠れてモテてるんだろうな
って思った。


「彩芽に好きな人出来たら教えてね」
彩芽「分かった!海も教えてね!」
「なんで?w絶対出来ないって言ってるやんw」


まず男嫌い、男の知り合いすらいない。
親友一筋の私にそんなの出来るわけないのに
彩芽はよく分からないよね。


「私は自分で避けてるからいいけど、彩芽は私のせいで彼氏もできなそうだよね」
彩芽「私もいらないんだけど、つくってほしいの?」
「そりゃあ、私が離れたときに彩芽と一緒にいてくれる人がいないと、一人になっちゃうから」


でも変な男に捕まって欲しくなくて色々言うから、
私ってめんどくさい女だなーw
彩芽も彩芽で男に興味ないから、心配だよ。


彩芽「ずっと一緒に居ればよくない?」
「それは無理でしょ、私は東京行くしwwいっそほんとに今貯めてるお金で盗聴器買おうかな…」
彩芽「海ならいいよー、なんならおそろにする?」
「ええ?www冗談ですよ?冗談ですよね?ww」


あまりにも普通のトーンで話すものだから
びっくり&爆笑してしまった私。
そもそも盗聴器おそろってなんだろww


彩芽「盗聴器ってそもそも買えるのかな?」
「知らないよw真面目に考えないでw」
彩芽「だって気になるじゃんww」
「それはそうだけどw(冗談)」


お互いを好きすぎる私達、これでも恋愛感情はない。
それでも最高に親友を愛してる!
シスターコンプレックスとかならぬ
フレンドコンプレックス?wwフレコンかもww

この辺で惚気話は終わるね、聞いてくれてありがとう!
私の親友、あげないからね?あははw
それじゃあばいばーい!
私の名前は麦原 彩芽。海の親友。
私は海が大好き。






















恋愛として、ね。



『ただいまー』



海より私のほうが、海のことよく分かってるんだよ?
海にも負けないんだから♡

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