第5話

運命を覆す存在
88
2025/04/12 08:00 更新
お兄さん大丈夫?泣いてるの?
ぇ......?
声をかけられて思わず顔を上げると、そこには小学生くらいの少年がサッカーボールを抱えて立っていた
それにもう暗いよ?帰らないの?
帰らないの。そう問いかけられて帰れないという事実を思い出して涙が溢れてくる
わわっ?!
これはだいぶ重症な家出かな.......?
帰る家......ある?
そう聞かれてオレは横に首を振った
そっか......お家ってここら辺?
ここら辺......まぁそうか。ここは渋谷の公園だしな
ここら、辺ではある
なるほどな......だったらさ、少しでいいから俺んち来ない?何があったのか気になるし......何より困ってる人は放って置けない性だもんで!
でも、それじゃ迷惑に......!
いーのいーの!うちは迷惑だなんて思う人いないから!
熱斗
俺は光 熱斗ねっと!!お兄さんは?
オレは......天馬、司......
熱斗
おっけ、司さんね!それじゃあ早速電車捕まえに行きますか!着いて来て!一緒に行こう!
熱斗と名乗った少年に腕を引かれて反射的に立ち上がる
その手は他人のはずなのに何故か妙に暖かく感じた

プリ小説オーディオドラマ