舌なめずりをして、首筋に顔を埋められる。
チクリとした感覚。
顎の付け根から這った舌が首筋までおりて、吸い付かれる感触に慌ててユンギの身体を押すけれど、さっきまでの力のなさが嘘のようにビクともしない。
抵抗する腕をぐっとまとめて頭の上で押さえつけられる。
身体をよじってみるけれど、跨られたユンギからは抜け出せそうにもなくて…
その間もずっと首筋から胸元に増えていく痕。
急にずしっとくる重み。
力の抜けた手。
顔を覗き込めば安らかな寝顔と深い寝息。
深くため息をついて、半分乗ったままのユンギの身体をベッドに仰向けに寝かせて布団をかける。
軽くデコピンをすれば、少し歪む顔。
でもすぐに気持ち良さそうなあどけない顔になる。
少し熱をもつくらいに吸われた首筋にくっきりと濃く残る無数の痕。
明日の服を決めるべく、クローゼットの扉を開ける。
可愛いさと悩みをくれたあなたの寝息を聞きながら、1人首元を隠す術を模索する夜。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。