『何言われるかな。怖いんだけど笑』
木兎「色々言われそうだよな...」
赤葦「えーっと、あなたさんって凄い大人しい人だったんですよ。というか、演じてたんでしょうかね。いまのあなたさんとは全然ちがうひとでした。木兎さんは、ずっと変わってません。」
確かに全然違ったなぁ...
赤葦「お二人が付き合い出してすぐ少しいざこざがあって、俺がたまたま居合わせた時のことを覚えていますか。あの時あなたさんが帰ったあと、俺は木兎さんを探して、後輩ながらぶん殴ろうとしてしまったことを覚えてます。すみませんでした。」
『光太郎、そうだったの?』
木兎「あぁ、まぁ...うん...」
赤葦「俺とあなたさんが付き合ってる疑惑とか、とにかく二人に振り回されてばっかの数年間でした。今だから言います。」
何言われるの...
赤葦「俺は、あなたさんがずっと好きでした。でも、貴方は木兎さんをずっと追っかけてて、だから、あなたさんのお手伝いをしてきたんですよ。」
え...?
赤葦「今も昔もこれからも、ずっと俺にとっての最高の先輩は木兎夫婦です。」
なに、泣きそう。
赤葦「お二人の将来がより良いものになるように、まだまだ、支えていくのでよろしくお願いしますね。」
木兎「『こちらこそ!』」
松川「流石だよね。」
花巻「それ。んで次は新郎からの言葉だわ」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。