雄英体育祭が
来てしまった
いつも見ていなかったけれど
今回は私が出るから兄さんも夏油さんたちも見るかもしれない
情けない姿は見せられない
それに
こんな宣戦布告を見せられて
燃えないわけはない
私…襲撃受けてない
そういえばそんなニュースあったよね
さすがにそんな動揺するほどいるわけ…
どこを見ても人
人人人
そういえば私
ずっと日陰で生きてきたから
こんな大人数がいる場所って…初めてかも
いや東京にいたんだから大人数が駄目なわけじゃない
わけじゃないけど
全員が私たちを見てる
テレビで放送もされるし
同じ人を守る仕事なのに
呪術師と全然…ちがう
じゅうはちきんとは
オハコみたいな感じ?
何故聞こえる
いや驚くでしょ
だって…爆豪さんが選手宣誓て
だから「ヒーロー科の」を強調して…
それに私は転入生
ほかのみなさんよりも更に憎悪されるかもしれない
実力を見せねば
私だって
私の方が
ここにいる誰よりも戦いを経験して
ここにいる誰よりも命の重みを知っているのだから
障害物競走って平均台登ったり網くぐったりするあの障害物競走!?
初めてやる…!
結構わくわくしています
狭すぎる
200人以上の生徒が通れるほどのゲートの方がありえないか
つまり最初から既にふるいにかけられる
轟さんのように周りの足を止められる術式…
じゃなくて個性を持つ人もいるはず
得策なのは上…
やっぱり轟さんは氷で足止めをしてきた
半分以上は足が止まっている
だけど
クラス連中は当然ですか
やっぱヒーロー科だしそれなりに個性を使い慣れていると
ロボット?
ルンバ以外に初めて見た…かも
ところで
平均台も網も無いんだけど?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。