第6話

敗北感
230
2024/04/09 12:00
転入生がエンデヴァーの息子抑えて1位…!?
個性は風を操るって感じか…シンプルだが厄介
雄英って転入受け入れてんの?
聞いたことないな
推薦よりずっと見込みがあるってことでしょ
プレゼントマイク
『会場では五条に注目が集まってますねイレイザーヘッドさん』
イレイザーヘッド
『雄英への転入…特例以外の何ものでもない』
イレイザーヘッド
『だがその特例を許すほどの実力が五条にはある』
轟 焦凍
チッ
五条 あなた





すごいキレてる…
でも呪術と個性ってやっぱり全然違う
個性は身体能力の一つ
対して呪術は特殊能力に近しい
個性に比べて限界や制限が緩いから差が出るのは当然
逆にこれで負けたら兄さんに怒られそう…
でも怪しまれるのもいけないし
一回地上に降りようか




轟 焦凍
その個性にも限界があるのか
五条 あなた
力の使いすぎは良くないですからね
五条 あなた
…!
プレゼントマイク
『オイオイ第一関門チョロいってよ!んじゃ第二はどうさ!?』
プレゼントマイク
『落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!』
プレゼントマイク
『ザ・フォール!』
五条 あなた





落ちるのも這いずるのも嫌なんですが




轟 焦凍
まだ限界じゃねぇってか
轟 焦凍
…ムカつくな
五条 あなた
意外とお喋り好きなんですね
五条 あなた
先に行くので後ほどお会いしましょう
轟 焦凍
プレゼントマイク
『五条再び空中へ!』
プレゼントマイク
『なんだよ第二関門スルーかよ!?』
五条 あなた





でも思っていたより轟さんのスピードは速い
それから追撃してるのは…




五条 あなた
爆豪さん…
プレゼントマイク
『先頭は早くも最終関門!』
プレゼントマイク
『かくしてその実態は…』
プレゼントマイク
『一面地雷原!怒りのアフガンだ!』
プレゼントマイク
『地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!』
プレゼントマイク
『目と脚酷使しろ!』
五条 あなた





また飛んで…




五条 あなた
…!?
プレゼントマイク
『ああーっと五条地上へ落ちた!?』
プレゼントマイク
『何が起きた!?キャパオーバーかぁ!?』
五条 あなた





風が足りない
私の術式は風を操る
空気を操るのではなく風を操るから無風から風を生むことはできない
だけど少しでも風が吹いていればそれを集束させて竜巻を生むこともできる
でもここはほとんど風が吹いてない…
集めても飛べるほどの風が生まれない…
つまり




五条 あなた
…走るか
轟 焦凍
なんだよ
轟 焦凍
意外と進んでねぇじゃねぇか
五条 あなた
…っ





追いつくのが早い
急がないと




プレゼントマイク
『ここで轟先頭の五条をロックオンー!』
プレゼントマイク
『良い勝負になりそうじゃねぇか!』
プレゼントマイク
『1位はどちらかで確定かー!?』
はっはぁ!
五条 あなた
来た…
爆豪 勝己
俺は関係ねー!
爆豪 勝己
てめェ宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ!
プレゼントマイク
『いやここで2位がかわったー!喜べマスメディア!』
プレゼントマイク
『お前ら好みの展開だああ!』
爆豪 勝己
次はおめェだ!クソ大女!
五条 あなた
…っ





私との距離は目算で10m
でもこんな距離すぐ追いつかれる
どうする?
飛べるほどの風は吹いて…




五条 あなた
…!
プレゼントマイク
『五条ここでスピードアップだ!』
プレゼントマイク
『最終関門から個性使ってなかったみたいだがどういうこった!?』





理屈は簡単
爆豪さんは爆破の勢いで宙を進んでる
そこで生まれる風をかき集めれば
ギリギリ私の体は浮く




爆豪 勝己
クッソが…





Boooom




五条 あなた
え、なに!?
プレゼントマイク
『後方で大爆発!?なんだあの威力!?』
プレゼントマイク
『偶然か故意かA組緑谷爆風で猛追ー!?』
プレゼントマイク
『っつーか!抜いてあああああー!』
五条 あなた
嘘…
爆豪 勝己
デクぁ!
爆豪 勝己
俺の前を行くんじゃねえ!
五条 あなた
あっ…
轟 焦凍
後ろ気にしてる場合じゃねぇ…!
五条 あなた
あああっ!





ちょっと待って待って




プレゼントマイク
『さァさァ序盤の展開から誰が予想できた!?』
プレゼントマイク
『今一番にスタジアムに還ってきたその男…緑谷出久の存在を!』
五条 あなた





何今の
最後…完全に置いてかれた




五条 あなた
…っ





もっと周りの妨害にも徹するべきだった?
いや最後のとこは私が浮けない風じゃ少し向かい風くらいの妨害しかできない
爆豪さんの生んだ風を緑谷さんに使うべきだった?
でもそれじゃあ爆豪さんに抜かれてた




五条 あなた
これが限界…





ヒーローを甘く見過ぎてたかも…しれない





____死ぬまで利用してやれば二番手でも役に立つだろう




五条 あなた
…っ





違う違う
何ヒーローを甘く見るって
私はもう呪術師じゃないんだから!




ミッドナイト
予選通過は上位43名!
ミッドナイト
残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!
ミッドナイト
まだ見せ場は用意されてるわ!
ミッドナイト
そして次からいよいよ本戦よ!
ミッドナイト
ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバりなさい!
ミッドナイト
さーて第二種目よ!
ミッドナイト
私はもう知ってるけど〜何かしら!?
ミッドナイト
言ってるそばからコレよ!
五条 あなた
五条 あなた
きばせん?





とは?




瀬呂 範太
…もしかして騎馬戦知らなかったり?
五条 あなた
よく…分かりましたね…凄いです
瀬呂 範太
たっはぁぁぁ
瀬呂 範太
お前といい八百万といい世間知らずお嬢様がよぉ
五条 あなた
私はお嬢様では…
瀬呂 範太
騎馬戦っつーのはさ
瀬呂 範太
ほら3人くらいで1人担いでハチマキとか帽子とか取り合ったりするやつ
瀬呂 範太
カップヌードルのCMで白髭とか海軍がやってたやつだよ
五条 あなた
…なるほど
五条 あなた
楽しそうですね!
瀬呂 範太
…そう思えるといいな
ゆらぎ
ゆらぎ
瀬呂ママにこういうちゃんとした教育を施してほしいって思ったので
ゆらぎ
ゆらぎ
あなたちゃん運動会知識幼稚園レベルなので騎馬戦は知らない
ゆらぎ
ゆらぎ
では次回お会いしましょう

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