第81話

156話
36
2026/03/05 12:51 更新
悠佑視点
晩ご飯が食べ終わって、人によっては、お風呂に入りに行っていて
入りに行っていない人は、各々が、各々のいたいところで、好きなことをしている時間
その時間に、テレビゲームをしている穂翔華と、湖咲梅と、れるを後ろから見守るように見ながら、本を読んでいる蕾音が目に入った
先程、ご飯を食べることが好きなはずなのに、手が止まってしまっていた蕾音
そんな彼は、癒朧魔の呼びかけになかなか反応せず、反応したときも、どこか静かだった
それに、やっぱり考え込んている顔をしていた
おおかた、穂翔華に自分がいいと言われたことを驚き、そして、思い出してしまったのではないかと危惧しているんだろうが
そんな彼が、少し心配だった
思い出されたくないと願っている彼にとって、今の何よりの脅威はそれだろう
彼が思い出されてたくないと強く思うのも、気持ちがわかる部分がある
だから、懇願してきた彼に、誰もが否定できなかった
俺も、同じ立場ったら、"同じことをしてしまった"ら、みんなに、そう願ったかもしれない
理解できるし、彼がどれだけ生徒のことを思っていたのかを知っているからこそ、もっと心配なんだ
きっと、彼は、必要以上に、自分を責め
必要以上に、追い込まれている
だから…
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
蕾音
静かに本を読んでいた彼に近づいていき、声をかける
近くまで行くと、その本が、彼の勉強に関するものだと知り、こいつも頑張ってんだなぁと、また一つ感心する
雪橋 蕾音
雪橋 蕾音
!悠佑さん、どうされたんですか?
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
飯のときのこともあったし、今も顔がつかれとるみたいやったからな、休んだらどうや?
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
もうこの時間帯は、ほとんどやることないし、なにかあるようなら、俺らが対応するから
俺の声に反応して、ふっと顔をあげ、軽く微笑みながら聞いてくる彼に、説明をする
できるだけ、優しい声で、優しい微笑みで
あくまでも"強制"にならないように
休んでほしいのは、本当にやまやまなんやけどな…w
いつも、自分のことをほったらかしにして、頑張りすぎてしまう彼だから
でも、それが叶うのはきっと遠い未来の話
叶うことが保証されていない、そんな未来
雪橋 蕾音
雪橋 蕾音
え…すいません、そこまで気を使わせていたなんて…
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
ん〜ん、気遣っとるわけやないよ、ただ、蕾音のことが、心配なだけ
雪橋 蕾音
雪橋 蕾音
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
蕾音は、ほんとに、休むこと少ないんやからさ、今は、休んだらどう?
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
ホンマにいつか、倒れてまうよ
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
祢湖とも、喧嘩しとったやろ?
雪橋 蕾音
雪橋 蕾音
!…
俺が喧嘩のことを持ち出すと、明らかに反応する蕾音
そりゃ急に出されたらびっくりするよな
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
一旦、休んでおいで
雪橋 蕾音
雪橋 蕾音
…すいません、そうします
そう言い、栞を挟んでからパタン、と本を閉じる蕾音
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
しっかり寝るんやで?
最後に念押しとして、声をかければ「わかってますよ、w」なんて、少し気まずそうな答えが帰ってきた
祢湖には結構反発的やけど、俺やと素直に折れてくれることあるんよな
ま、きっとそれは、似ていると感じているからこその、反抗心何やろうな
自分も無理してるくせに、っていうな
雪月 れる
雪月 れる
あにき
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
ん?
雪月 れる
雪月 れる
ありがと
黄菜 悠佑
黄菜 悠佑
…どういたしましてニカッ
俺の方を一瞬振り返ってお礼をいうれるに、微笑みながらいった
すると、れるも、小さく微笑み返してくれて、またゲームの方へと向き直った
次頼んだ
戻れるならばと宿命は、多分無理((

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